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銀河中心に存在する電波源の複合体。天球においてはいて座の方向に見えることから、この名がある。
G2は、いて座A*を公転するガス雲。
離心率が非常に大きく、極端な楕円軌道を取っており、近点距離と遠点距離の差が激しい。
このためG2はブラックホールへの接近と離脱を繰り返しているが、これを著している時点で最も最近の接近は地球時間の2013(平成25)年7月1日とされている。このとき太陽の50倍程度に輝いたとされているが、可視光での観測は不可能である。
GCIRS 13Eは、銀河系中心にある赤外線源の13番目の東側(E)を意味している。東側としているのは、すぐそばにGCIRS 13Wとする恒星が存在しており、区別のためである。
GCIRS 13Eはいて座A*を公転している星団で、少なくとも7つの大質量星が存在する。いて座A*からの距離は約3光年で、公転周期は約4万年。
元々は60光年程度離れたところで誕生し、この頃は更に多くのO型星やウォルフ・ライエ星などの大質量星を含んでいたと見られるが、徐々に数を減らしながら、少なくとも10万年以内のうちにいて座A*の重力で現在の距離まで移動したとみられている。
この星団の中心には、太陽質量の1300倍の中間質量ブラックホールが存在するという仮説が存在するが、星団の動きなどからこれを否定する説もあり、決着は付いていない。
フランスの太陽系外天体目録SIMBADに記載のある天体は、次の通りである。
天体は無数に存在するようだが、ここでは代表的な天体リストから引用する。
SIMBADのEG97として記載があるもの。SIMBADに情報がない天体は略す。
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