食品や化粧品などに色を付けるための物質で、食品用は食品添加物である。
古くから、天然に産する色素によって食品は着色され見栄えを良くしてきた。
梔子(クチナシ)の果実から得られたクチナシ色素は、正月料理の「栗きんとん」には欠かせない綺麗な黄色である。
またカレーライスのカレー粉の黄色は鬱金(うこん)(ターメリック)で、香りを付けるために欠かせない香辛料である。
安価な食品では、鮮度や腐敗をごまかすことを主たる目的として配合されていることがあるので注意が必要である。
大きく天然着色料と合成着色料に分けられるが、天然だから安全、合成だから危険などというのはかなりお花畑な主張である。天然でも合成でも、安全なものは安全で、危険なものは危険である。
石油から作られるものがタール色素で、これを合成着色料という。
常に発がん性が問われることで有名であるが、天然着色料であっても発がん性のある有機溶剤で抽出されたもの、あるいは物質そのものに問題が発見されるものもある。
合成だから、天然だから、というような価値判断は、単なる宗教である。
抽出された物質はpHなどの性質により、同じ原材料から様々な色が作り出される。
例えば、コチニール色素からは赤・赤紫・橙色、クチナシ色素からは赤・青・黄色などが作られる。
「青い色の食べ物」などは自然には滅多に存在しないため、自然の形を大切にする和食に慣れ親しんだ日本人はこれを「忌避対象」とするが、アメリカでは色々な色に染められたお菓子などが有り触れており、アメリカ人は何のためらいもなくモリモリ食べる。
日本でも、エニックスの協力による「スライム肉まん」など真っ青な飲食物が時々世間を騒がせるが、「スライム肉まん」の場合はクチナシ色素が使われていた。
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