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微生物(感染症の原因となる微生物)、特に細菌に作用し、その発育を阻止または死滅させる物質のこと。「抗生剤」とも呼ばれ、抗菌剤の原料となる。
1929(昭和4)年、イギリスの医学者アレクサンダー・フレミングが青黴(微生物)からペニシリンを発見し、摘出した。これが世界初の抗生物質であり抗菌剤である。
こうして、初期には微生物によって作られる物質を抽出して用いていたが、現在では、化学的に合成され同様の効果を示す物質が広く使われている。正確には抗生物質ではないが抗生物質と呼ばれており、「広義の抗生物質」であるともいえる。
抗生物質という画期的な薬は、感染症に対する効果が劇的であり、それまでは命を落としていた病をまるで魔法のように治してしまった。この薬の発見により、人間対菌の戦いの第一幕は終わったのである。
しかし、細菌もただやられる一方ではなかった。突然変異などで、抗生物質が効かないように変異した細菌が登場したのである。つまり抗生物質が効かない細菌が出てきた。ここから人間対細菌の終わりなき戦いの第二幕が始まったのである。
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