尿のpH。尿が酸性かアルカリ性かを調べる。
尿中に溶解する尿酸の影響で、尿は通常は弱酸性であり、pHは6.0前後となる。
ただし、排泄物である尿は食べ物や運動などにより変化し、健常者であってもpH5〜8程度まで変動する。
食品からの影響として、動物性食品で酸性に、植物性食品でアルカリ性に傾きやすいとされるが、真偽は不明である。
また、運動後は体内で生じた乳酸が尿として排泄されるため、尿は酸性に傾く。
健康診断などにおける尿検査では、尿を尿試験紙に浸して判断する。
健康診断では、pH5〜8 程度が基準である。
尿検査は新鮮尿で実施するのが望ましいが、朝一の尿を採取して病院に携行するような場合、採取から検査まで時間が掛かるために、尿中の細菌が繁殖して尿中の尿素を分解しアンモニアを産生する。この場合、アンモニアの影響でpHはアルカリ性に傾いてしまい正確な測定ができなくなってしまう。
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