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悪性黒色腫。皮膚がんの一種だが、発生は稀である。
ほくろ状に盛り上がった腫瘍を作るものがよく知られるが、色素斑(しみ)のみのもの、口腔や陰部などの粘膜にできるものもある。
"ホクロのがん" とも呼ばれるが、必ずしもホクロがメラノーマとなるわけではない。皮膚には、メラニン色素を作るためのメラノサイトと呼ばれる細胞がある。メラノーマとは、このメラノサイトが日光に含まれる紫外線などの刺激により悪性化したものである。一般にホクロはそれほど大きくはならないので、7mm以上に大きくなったら要注意とされる。また腫瘍周辺に色素が染み出している場合はメラノーマが強く疑われる。
基本的には全身どこにでも発生しうるが、特に多いとされるのは足の裏である。その発生原因については未だよく分かっていないが、足の裏にできたホクロからメラノーマになる可能性は極めて高いとされる。
また一度発症すると、みるみる進行するため恐怖感の強いがんである。しかしメラノーマは、突いたり掻いたりすると、その刺激でがん細胞が拡散し全身に転移してしまうので注意が必要である。
治療は、その周辺の正常細胞も含めて外科的な切除を行なう。足などで腫瘍が大きい場合は下肢の一部切断もありうる。
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