アルギン酸ナトリウム

読み:あるぎんさんなとりうむ
外語:Sodium Alginate 英語
品詞:名詞

海藻のうち褐藻類に特有の成分で、ヌメヌメの元になっている多糖類の一種であり、食物繊維である。

目次

基本情報

  • 分子式: (C6H7O6Na)n
  • 分子量: 32,000〜250,000
  • 比重: (該当資料なし)
  • 融点: (該当資料なし)
  • 沸点: 169℃〜171℃
  • CAS番号: 9005-38-3
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 官報公示整理番号: 化審法番号8-237
  • 化学名: β‐1,4'‐Mannurono‐α‐1,4'‐2‐gulurono‐glycan (IUPAC)

アルギン酸ナトリウム(一部の推定構造)
左がD-マンヌロン酸Na、右がL-グルロン酸Na
アルギン酸ナトリウム(一部の推定構造)<br />左がD-マンヌロン酸Na、右がL-グルロン酸Na

誘導体、関連物質の例

  • アルギン酸

アルギン酸は海藻のうち褐藻類(コンブやワカメ)に特有の成分で、D-マンヌロン酸とL-グルロン酸の共重合体である。

そのナトリウム塩は水に溶け、水に溶かすと極めて粘稠な液となり、安定剤増粘剤としての性質を示す。

様々な用途に使われているが、食品でもあり、特に人畜への害は見いだされていない。

マイクロカプセル、食品用の安定剤、増粘剤、分散剤、ゲル化剤などの用途があり、特に加工食品で粘性を出す用途が多い。また、人工イクラの膜はアルギン酸ナトリウムで作られたものが多いとされる。

その他、マッサージ用の潤滑剤であるローションの材料として、あるいは医薬品用途として上部消化管粘膜保護剤(例:アルロイドG)などとしての用途がある。

適用法令

危険/有害性について、特に分類基準に該当しない。

  • 毒物及び劇物取締法: 該当しない
  • 消防法(危険物の規制に関する政令): 該当しない
  • 労働安全衛生法 (労働安全衛生法施行令): 該当しない
  • 航空法: 該当しない
  • 船舶安全法(危険物船舶運送及び貯蔵規則): 該当しない
  • 港則法: 該当しない
  • 海洋汚染防止法(海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律): 該当しない
  • 水質汚濁防止法: 該当しない
  • 大気汚染防止法: 該当しない
  • 悪臭防止法: 該当しない
  • 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法): 該当しない
  • 高圧ガス保安法 一般高圧ガス保安規則: 該当しない

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性
      • 経口(ラット) LD50 >5g/kg (MSDS)
      • 静脈内(ラット) LD50 1000mg/kg (MSDS)
      • 静脈内(ラビット) LD50 100mg/kg (MSDS)
      • 腹腔内(ネコ) LD50 250mg/kg (MSDS)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)
  • 規制値
    • 一日許容摂取量(ADI): (該当資料なし)
    • 暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
    • 急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
    • 暴露許容濃度(TLV): 設定されていない
    • 最大許容作業濃度(MAK): 設定されていない (DFG 2008)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: 鯉に対する48時間のTLm値 >100ppm (MSDS)
関連するリンク
製品安全データシート
用語の所属
多糖類
関連する用語
アルロイドG

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