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電車内で最も毛嫌いされている文明の利器。
鉄道事業者がマナーについてアンケートを取ると、改善してほしいマナー第一位は必ず車内での携帯電話利用マナーとなる。
心臓ペースメーカーに影響を及ぼすといわれているが、これは単にペースメーカーの動作クロックが一般的な携帯電話が使用する電波の周波数に近いことから、"念のため" 言われていることであり、万が一のことが起きても、ペースメーカー側で防御機構が働くよう設計されている。またPHSやcdmaOne方式では、通常の携帯電話に比べ出力が大幅に小さいため、他の機器に誤動作を引き起こすことはまずあり得ない。現にPHSは、医療関係者が病院内で使っていることもあり、その点は全く安全である。
しかし会話がうるさいなどの苦情は後を絶たないため、JR東日本では全車車内では電源を切ることとしてしまったが、これでは携帯電話の意味が無い。そこで京王では優先席周辺を "携帯電話禁止エリア" とし、そこでは携帯電話の電源を切ることを呼びかけている。また東急では、偶数号車を携帯電話禁止として電源を切ること、奇数号車ではメールの送受信のみを認め、通話は控えることを呼びかけている。一方、JR東海の新幹線では、通話時にデッキへ移動することが乗客の間で定着してきたため、トンネル内に携帯電話基地局を設けるなど、各社で携帯電話に対する試行錯誤が始まっている。
最近では、新幹線や有料特急にチケットレスで乗車できるよう、携帯電話の通信サービスを利用して運賃や料金を支払う方法も、各社で採用されている。
ちなみに音鉄にとっては、たとえ通話中でなくても、携帯電話がマイクに近づくだけで消しようのないノイズを拾ってしまうので、録音時の大敵となっている。
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