交流電化の方式の一で、日本では新幹線で使われている。
BT饋電方式の欠点であるアークの発生を解消する目的で開発された。
饋電線とトロリー線の間に供給したい電圧の二倍の電圧を掛け、その間にオートトランス(単巻き変圧器)を挿入し、その巻き線の中央をレールに接続するもの。
変電所へ返す電流は、車両→レールや地面→オートトランスと流れ、饋電線とトロリー線に返される。この時、列車を挟んで二つのオートトランスが電流を吸い上げるため、地面に掛かる誘導電圧が相殺され、沿線に与える影響を無くしている。
オートトランスは約10kmおきに、変電所は約40km〜50kmおきに設置されているが、列車が多く走る区間では間隔がやや短くなっている。
BT饋電方式と比べて、送り出し電圧が高いので電力損失が少なく変電所の数を減らせる、などの利点がある。
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