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男性オタクの愛情表現の一つ。年下の女性に母性を感じ、幼児退行した(くなる)状態。
バブみの「バブ」は赤ん坊の擬音語「バブー」から採られていることは論を持たず、母のような対象に「バブー」と甘えたくなる衝動、あるいはその対象に自分の母になって欲しいという感情を表現するものであるが、これに「み」を附したことが、この語の最大の特徴である。
「バブい」(形容詞)でも、「バブる」(自動詞)でもなく、「バブみ」である。
この「み」とは「味」である。「甘味」「旨味」といった味わいにならぶ表現として「バブみ」と表現された。形容詞「バブい」では内心の程度が表現できず、萌え/萌えるのように「バブ」「バブる」のような行為でもないと考えられたようで、結果、ほのかに醸し出される味わいのような母性を「バブみ」と表現したものと考えられる。
萌え/萌えるも、草木の芽生えを表わす動詞で間接的に自らを表現するものであった。
おたくは、対象が画面の向こうなどにいることが多いため、その対象とは一定の距離感を保とうとする理性を持つ者が少なくなく、ゆえに間接的な表現が使われる傾向にあった。
バブバブというのは対象に対して甘える側からの視点で表現されており、対象の主観ではない。これは対象の価値観をこちらに巻き込むことを避けるため、敢えて表現に組み込むことを避けたものと考えられる。
2015(平成27)年に流行した艦これは、「少女性」と「母性」という「バブみ」により多くのファンを獲得した。
かくして、2015(平成27)年のおたくの愛情表現として、「バブみ」は顕在化したのである。
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