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失禁。フェチの一つ。「オモラシ」「お漏らし」「お洩らし」等とも書かれる。
おもらしの語源は「もらし(漏らし)」に「お」を付けたところからである。
頭の「お」は接頭語の御を意味し、美化語の表現である。頭に「お」が付く理由は明瞭ではないが、おもらしは多くの場合子供がするので、その行為を可愛らしく表現するという理由もあると考えられる。
「おもらし」は日本語だが、このニュアンスを正確に伝える英語表現は無い(詳細後述)。
そこで「Omorashi」略して「Omo」が世界語となっているようである。
どうやら英語圏では、Omorashiは日本の「フェチシズム系サブカルチャー」として扱われているらしい。
排泄物に関連するためスカトロジー(スカトロ)に属すると見られることの多いフェチではあるが、実際にはおもらしとスカトロは全く趣向が異なる。
スカトロの場合は「排泄物そのもの」が興味対象である。対して「おもらし萌え」は、状況成立のために排泄物はもちろん必要であるが、より具体的には「排泄物によってもたらされるシチュエーション」が興味対象である。
このシチュエーションには、尿意を我慢している健気な姿、漏らす寸前あるいは漏らしてしまった瞬間の絶望と羞恥に染まる表情、そして、おもらしをしてしまったという受け入れがたい現実の前に放心したり泣いたりする姿、という、少なくとも3つもの萌え要素が存在する。
つまり、我慢からおもらしに至るまでの経緯、尿意に悶える様子、羞恥の感情や表情、行動、仕草などの状況を楽しむSM系のフェチなのである。
これはマイナーなフェチシズムであり、例えばコトノハでも「好きな異性がおしっこ漏らすと萌える」や「異性のおもらし姿が見たい」といった質問が見つかるが、殆どが×回答である。しかしネットにおけるアニメ配信のコメントなどを見ると、女の子の我慢シーンやお漏らしシーンではコメントが増えるため、ゆるい愛好者は一定数存在するものと思われる。
放尿や排便なら何でもいいかといえば、必ずしもそうではない。これが「おもらしフェチ」というフェチの特徴とも言える。
「おもらし」は、「シチュエーション」を楽しむものであるためシチュエーションが最も重要であり、人によりこだわりにも違いがある。例えばネットでは「立ちお漏らしは内股で少しひざ曲げて震えているの。座りお漏らしは断然ぺたんこ座り。」といったような趣向の表明が見られるが、もちろん人によってこのような趣味も違ってくるということになる。
それを踏まえた上で、「衣服に染み出す」、「足元に広がる水たまり」、あるいは、おもらしする場所や状況や服装などに萌えるわけである。
「おもらし」は変態的なフェチであり、掲示板やSNSなどのコミュニティでは、趣向が一致しない場合は口論にも発展する。従って、趣向ごとに住み分けがなされている。
例えば、「恥じらい」の有無を考える。
この条件を必要とする場合では、フェチとしてのおもらしは、自らの意思に反した現象でなければならない。恥ずかしそうに、あるいは涙目で、果ててしまう。これを良しとするわけである。
つまり「本人の意思に反して」、「どうしても我慢できず」というのが前提であり、これに「恥じらい」が加わることが重要である。
その一方で、笑顔で着衣のまま排尿する痴女を良しとする層もいる。アダルトビデオなどにありがちな、下着を付けたままの放尿プレイなどは、概ねこちらに該当するだろう。こういったものは単なる着衣状態での放尿であるとして、着衣放尿などと呼ばれることもある。
よくあるシチュエーションを分類すると、次のようになる。
端的にいえば日本語で一語となる「おもらし」と同等の英単語はないため、幾つかの語を組み合わせ表現することになる。
おしっこする(peeing)/おしっこした(peed)、濡らす(wet)/濡らしている(wetting)/濡らした(wetted)、パンツ・下着(pants、panties、underwear)、といった語が使われることが多い。
つまり日本語の直訳なら漏れる(leak、leaking)となるところ、英語表現では濡らす(wet/wetting/wetted)という表現を使うことになる。日本におけるフェチシズムとしてのおもらしは、英語圏でも昨今では日本語から語彙を借りomorashi、略してomoを使うことも多いようである。
なお、Leaking Urineという英語表現もあるが、これは病気や事故などでの「尿漏れ」の意味で使われることが多いようで、フェチシズムのそれとはニュアンスが違うようである。
おしっこを漏らす場合はwetと表現するが、おねしょもwetである。
このため、おもらしとおねしょの区別も明瞭ではないことが多い。
以下全て女の子がおしっこを漏らしたと想定し、彼女の名前をAliceとすると、英語ネイティブの表現で次のような文章を確認している。日本語文は敢えて直訳風に訳している。
あるいは次のような表現も確認できた。
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