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電子制御ユニット。乗用車の様々な箇所を制御するためのマイクロコンピューターのこと。ECM(電子制御モジュール)ともいう。
自動車にECUが搭載され自動制御が始まったのは1970年代である。
当初は数個だったECUも、車が多機能化するに従い制御の内容も高度化し、さらに制御するべき箇所も増えたため、今では一台の乗用車に50ないし60個のECU、車種によっては100個を超えるECUが搭載されるようになっている。
ECUとは要するにマイクロコンピューターで、より具体的にはプログラムやデータを保存するためのフラッシュメモリーやSRAM等のメモリーが集積されたSoCであるが、家電等で使われるものと比較して、耐久性が求められている。−10〜85℃程度、場合によってはさらに過酷な温度での動作が求められ、しかもこれは、車の耐用年数の限り動き続けることが求められている。
ECUが使われ始めた頃のクロック周波数は数MHz程度だったが、この速度も徐々に向上、現在の主流は100から200MHz程度とされる。パーソナルコンピューター用CPUなどと比べれば速くはないが、耐久性を確保するためには、無茶な高速化は出来ないということである。
近年の乗用車では、次のような分類がなされる。
ECUの数が膨大になったことから、個別の接続では対応しきれなくなり、現在ではLAN形式を取るようになっている。これを車内LANという。
一つの乗用車でも車内LANの種類は一つだけではなく、用途によって、通信速度、信頼性、コストなどから様々なものが使われている。
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