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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。[門]+[人]。
急に飛び出して人を驚かせる声。
諸橋轍次著「大漢和辞典」において、この字を「急にとびだして人を驚かせるこゑ」と説明したことが全ての発端である。
そもそも、これは文字の「説明文」であって「訓」ではない。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【閄】 41216 コク ワク 〔字彙補〕音域
急にとびだして人を驚かせるこゑ。〔字彙補〕閄、隱㆑身忽出驚㆑人之聲也。
字彙補の文を直訳すると、「身を隠し、いきなり飛び出て、人を驚かせる声」となる。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
閄 〔字彙補〕和馘切音或隱身忽出驚人之聲也
「和馘切」「音或」「隱身忽出驚人之聲也」とのことで、最後の文は大漢和辞典に説明される通りである。
まず「和馘切」は反切と言う音の表わし方で、和が声母、馘が韻母をそれぞれ表現している。ここでは「ワク」「コク」をそれぞれ表わしている。
次の「音或」は直音法で、音は「或」と同じであることを記している。つまり「ワク」である。
上記訓読みについては、全て熟しておらず、コンセンサスが得られていない。
主な用例は、次の通りである。
出典「なんだかとっても!いいかんじ」
この字は、「なんだかとっても!いいかんじ」では、「ものかげからきゅうにとびだしてひとをおどろかせるときにはっするこえ」という訓読みで使われている。
簡単そうな字にも拘わらず、異様に読みが長いところが笑いのポイントとなっており、このため曲のサビにこの字が置かれている。
この典拠は「漢字部屋」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
意味として取るならば間違ってはいないが、訓読みとしてのコンセンサスが得られていない(熟していない)以上は、これを訓読みとすることは出来ない。
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