私刑

日本では、一般に「リンチ‐する」と表現され、集団で一人に対し暴行を加える行為を、こう呼んでいる。

語源は人名で、英語圏の姓の一つリンチ氏にちなむが、この由来となったとされるリンチ氏は複数おり、定かではない。

文明国においては、国民を裁くのは国家の仕事であり権利である。

もし国家が裁きをしないと言うならば、個人に復讐権を与えなければならなくなる。それはつまり私刑(リンチ)であり、これを認めてしまうと法治国家として成り立たない。

従って、文明国では、裁きと刑の執行は個人でしてはならず、法に則り粛々と行なわれなければならないのである。