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言語中の子音の調和現象の一つ。子音調和とともに、アルタイ諸語にみられる。
母音調和する言語は多岐にわたり、そのルールも様々である。
基本的には、母音がいくつかのグループに分類され、一つの単語の中には同じグループの母音しか出てこない。
日本語は系統が不明であるが、アルタイ諸語との関係が疑われている。
一般に、上代日本語の母音は8つであったとされるが、そこに母音調和があったという説もある。
ひとつには、現代日本語の基本単語でも、山、川、父、母、男、頭、体、心など同一母音の連続が多い。このような同一母音の連続を、日本語独自の母音調和とする意見もあるが、これは言語学でいう本来の母音調和からは外れる。
あるいは、母音交代と呼ばれるルールとの関連も考えられる。例えば現代日本語で酒はsake、樽はtaruと発音するが、これが酒樽になるとsaka-daruとなる。sak-eのe音が後ろのtaruのa音につられてa音のsak-aになり、さらにt-aruのt音が有声化してd-aruとなっている。この前者が母音交代であり、後者が子音調和である。このような母音交代も、もとは母音調和するために変化していた名残とも考えられる。
例えばトルコ語には今も厳密な法則に従う母音調和・子音調和が残っている。他のアルタイ諸語の諸語にも広く見られ、その特徴のひとつとされる。
日本語では既に一部の語に名残りとして残る程度となっていて、かつて本当に母音調和があったのかは確定していない。この点は、日本語がアルタイ諸語に属するかという鍵を握っている。
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