ア | イ | ウ | エ | オ |
カ | キ | ク | ケ | コ |
サ | シ | ス | セ | ソ |
タ | チ | ツ | テ | ト |
ナ | ニ | ヌ | ネ | ノ |
ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ |
マ | ミ | ム | メ | モ |
ヤ | ユ | ヨ | ||
ラ | リ | ル | レ | ロ |
ワ | ヰ | ヴ | ヱ | ヲ |
ン |
A | B | C | D | E |
F | G | H | I | J |
K | L | M | N | O |
P | Q | R | S | T |
U | V | W | X | Y |
Z | 数字 | 記号 |
JIS漢字表に存在する「幽霊文字」の一つ。
音義不詳。通称は「やまいちおんな」。
この文字は、いわゆる誤字であり、妛という字は漢字にも国字にも存在しない。
幽霊文字について調査した資料、「JIS X 0208:1997附属書7(参考)」の「区点位置詳説」、289ページの2.93でも、「典拠 対応分析結果"国土"欄(1回) このままの字体では、国土中に発見できず。」としている。
この字は本来は、山女の2字を縦に書いた「𡚴」という字で、「あけび」と読む国字だった。これは滋賀県の通称地名に存在し、この地名などが由来となった字である。
しかし、JIS C 6226-1978を作成する過程において作字をした際、山と女の紙をそれぞれ貼り付けた時に紙の影が写り込み、それが不幸にも一本の横棒に見えてしまい、もってJIS漢字には山女ではなく、山一女として収録されてしまった。
丹羽基二著「苗字 この不思議な符牒」には、「妛芸凡」(あきおうし)という苗字があるとする。
但し、同氏著「日本苗字大辞典」では「𡚴芸凡」としている。妛を使った例は、誤字であった可能性が高い。
JISが本来収録したかった𡚴(⿱山女)という字については、UnicodeとJIS X 0213に追加されている。
𡚴のコードポイントは、JIS X 0213では第3水準で、面区点は1面47区67点である。
UnicodeではU+216B4である。この字はCJK統合漢字拡張Bにあるため、表示するには対応する環境が必要である。
大漢和辞典と康熙字典、CNS 11643は、JISの字形と似た字形であり包括範囲内であるが、字の由来は異なる(前述)。
コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます