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風変わりな風習の祭。奇っ怪な祭。
概ね、奇祭と呼ばれるのは次のようなものである。
金精神を祀り子宝を祈願するための神社は全国に少なからずあるが、大きな木製の「ちんこ」を神輿に乗せて練り歩いたりする祭で有名なものは以下。
子宝祈願のため性行為を儀式としておこない神社に奉納する祭も少なからず存在する。
中でも有名なのは、奈良県明日香村 飛鳥坐神社の「御田植祭」こと「おんだ祭」である。
この祭の農耕儀式の後に行なわれる、天狗による「夫婦和合」の儀式は、西日本四大性神事の一つなどともされる露骨なものだが、種付け後に天狗が股間を拭いた紙を観衆に撒布し、この紙をその晩に閨房で使えば夫婦は子宝が得られるとされている。五穀豊穣と子孫繁栄を祈る、農村の伝統的な祭である。
風変わりな奇祭は枚挙にいとまがない。「泥酔した男が黒牛に乗って練り歩く」「泥だらけの人間が人を襲う」「放火した上に宮司に大根を投げつける」など、一部には罰当たりではないかと思われる儀式まであるのが特徴となる。
そんななか、一礼するだけで終わる日本一短い祭とされるのが「塩嶺御野立記念祭」である。
明治天皇が巡幸において塩尻峠に立ち寄られたことを記念した祭で、6月の春季例祭は岡谷市、10月の秋季例祭は塩尻市が当番となり年2回が挙行されている。
儀式は、旧中山道塩尻峠の塩嶺御野立公園にある記念碑に、朝10時に「一同 礼」の掛け声とともに礼をするだけ、である。
従来、礼の時間は10秒程度で、整列と解散を含めてもたった20秒で終わる祭とされていたが、礼が10秒では感謝が足らないなる意見が付いてからは1分間程度に改められたという。
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