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国歌は、国旗と同様、19世紀頃のヨーロッパで発明(発案)されたものだった。日本では明治期か、その少し前の時代である。
日本でも、明治期になり国歌が必要と考えた薩摩藩(現在の鹿児島県)の大山巌らが、その歌詞として、古歌から、この歌を選定したと言われている。
かつてはジョン・ウィリアム・フェントン(John William Fenton)が作曲した曲が使われた。
1880(明治13)年に宮内省雅楽課の林広守らによって、日本の伝統音楽である雅楽の曲が付けられ、現在の君が代の楽譜が完成された。このため現在では林広守の名がクレジットされており名義上作曲者となっている。
1999(平成11)年には国歌も法制化された。法律による歌詞は
君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで
歌詞は古歌であるので対象にならない。
曲は林広守が1896(明治29)年に没してから100年以上経っているため、現在の法に照らしたとしても著作権切れとなっている。
君が代には、次のような特徴がある。
謙虚かつ上品な、日本らしい曲である。
君が代は歌詞に注目が集まることが多いが、曲も非常に特徴的である。
西洋音階は「ドレミファソラシド」で、長音階ならドミソで始まるものが多い。
君が代はそうではなく、レから始まりレで終わる。わらべうたなども含め、日本の曲はレやラで終わるものが多く、これを日本音階という。雅楽である君が代も日本音階の曲である。
五音音階の一つとして、日本固有の音階の一つが、この四七抜き音階である。
雅楽の呂旋法を西洋音楽の長音階に当てはめると、主音(ド)から第4音のファと、第7音のシが欠けるため、「四七抜き音階」と呼ばれる。
君が代も四七抜き音階の曲で、ファは欠くが、一つだけシが存在する。
君が代は、ユニゾンで始まり、ユニゾンで終わる。
ハーモニーが付くのは3小節目からで、ここからいきなり壮大になる。これが、君が代が独特の重厚感や威厳を漂わせる、大きな理由となっている。
原典は、905(延喜5)年に編纂された「古今和歌集 巻7 賀の巻」に収載されていた
我君は千世にやちよにさゞれ石のいはほと成て苔のむすまで
という詠み人知らずの歌である(写本により綴りに相違あり)。
意味は、
この歌は恋文(ラブレター)であると考えられ、また詠み人は女性であると考えられる。なぜなら、元の歌詞の「我君」は、女性が男性を呼ぶ時の言い方だからである。
すなわち「私の愛する人の命がいついつまでも長いように」という意味になる。
その後、多くの人がこの歌を唄ったが、問題は「我君」のために女性にしか唄えないことであった。
そこで「君が代」に変えることで男性も唄えるようにし、「あなたの時代が末長く続きますように」という意味にした。
こうして君が代は、末長く唄い継がれる歌となった。
前述のように、君が代はラブレターである。従って内容も平和的である。
他国の国歌を見れば、攻めろ、戦え、殺せ、など、非常に殺伐としている。
日本のような、美しい国歌を持っている国は非常に少ないのである。
世界各国にある国歌の中でも、君が代は評判が良いものの一つである。
国歌が欧州で生まれたものであるためか、欧州以外でもなぜか欧州風の国歌を持つ国が多い。しかし日本は特殊で、雅楽を基調とした独特の曲となっているため、ヨーロッパ人にとって興味深いものとなっているようである。
国際的、より正確にはヨーロッパ的には、国歌と言うのは国民の団結や、国、つまり産まれ故郷への敬愛を表わす記号として、唯一無二の掛け替えのないものとされている。
それを奪って日本人の団結を崩壊させ、もって日本で共産革命を起こそうというのが、反対派の思惑な訳である。
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