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時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
豚の子。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【㹠】 20288 トン ドン 〔集韻〕徒渾切 ※韻の説明は「元、平聲」
豕の子。豚(10-36352)・豘(10-36347)・𠭣に同じ。
〔廣韻〕豚、豕子、㹠、豘、並上同。〔集韻〕𠭣、小豕也、或作㆓豚・㹠㆒。
[參考] 熟語は豚(10-36352)を倂せ見よ。
豚の子供、要するに子豚を意味するとされる。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
㹠 〔廣韻〕〔集韻〕徒渾切〔正韻〕徒孫切𡘋音󠄁屯〔廣韻〕本作豚豕子也或作豘〔集韻〕本作𠭣或作𨔵通作肫互詳豘肫二字註
𨔵は二点之繞。
音は反切で、廣韻と集韻が「徒渾」、正韻が「徒孫」とし、正韻は直音法で音を「屯」と同じとする。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「ぶたのこ」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋2」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「豕の子」をそのまま当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
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