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東スラブ語族の代表的な言語で、ロシア連邦およびその周辺国で使われている。
ロシア語を公用語としていない国でも、ロシア周辺の欧州、中東各国では広く通用している。
インド・ヨーロッパ語族に属する言語である。
おなじ東スラヴ語族に属する他の言語には、ウクライナ語やベラルーシ語がある。
ロシア文字はキリル文字とも呼ばれている。
キリル文字にも様々あるが、ロシア語では大小各33文字で、計66文字が使われる。
例えば、文字コードの規格ISO/IEC 8859-5では、大小各47字、計94字が定義されている。
姉妹言語属に南スラブ語族や西スラブ語族がある。南スラブ語族の代表言語がブルガリア語で、ロシア語の文字から「ЁЫЮёыю」の6文字を抜いた大小各30文字を使う。発音のほか、ЪЬ記号の意味が若干違う。
ロシア語で使われる大小33字の文字は、次のとおりである。
АБВГДЕЁЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯ
абвгдеёжзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюя
ロシア語の文字は全て表音文字であるが、大小で各2文字計4字、記号が含まれる。読み方は以下のとおり。
a b v g d ye yo zh z yi y k l m n o p r s t u f kh ts ch sh shch HM ui SM e yu ya
ここでHMおよびSMと記述されている文字が、それぞれ硬音記号(Ъ/ъ)、軟音記号(Ь/ь)である。この記号は近縁語族でも用途が違うが、ロシア語では硬音記号はその前の音がyの音を含まない、軟音記号は含む(軟音化する)ことを示す。
電子計算機でキリル文字、特にロシア語を扱う場合は、次の符号を多く使う。
DOSの頃はKOI-8Rが多かったが、Windows時になってからはCP1251も増えた。但しこれらは8ビット文字であるため、電子メールでは利用しづらい。
KOI8-Rをuuencode/uudecodeやbase64で符号化してファイル添付、などという苦肉の策を講じることもあるが、もっとも賢明な手段はISO/IEC 8859-5である。
UnicodeのUTF-8ももちろん利用可能だが、キリル文字の場合UTF-8では1文字が2オクテットになってしまうため、あまり好まれていないらしい。
KOI8-RUは、罫線の一部をウクライナ語で使う文字に置き換えたもので、KOI8-Uが持つ文字の一部を補ったものである(符号位置は異なる)。
WebページのHTML記述を例にとってみても、ロシア語対応のWebブラウザーでISO-8859-5非対応のものはまず無い。一方で、CP1251やKOIに未対応のものは一部にある。
従って、ISO-8859-5を採用するのが無難と言えるが、パソコン上での扱いについては、ISO-8859-5は大変不便なもののようである(WindowsではCP1251のため)。故にCP1251のページの方が多い模様。
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