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商品管理用のコードの一つ。日本ではJANとして採用されており、日本で最も普及しているバーコード規格となっている。
世界中で様々に使われている。
EANは、北米で使用されているUPCと互換性がある。
UPCは12桁のバーコードで、6桁・6桁の12桁で構成されており、見た目はEAN/JANと全く同じである。バーコードは線の並びで数字を表わすが、この線の並べ方を工夫することで、EANはバーコードを上位互換で拡張した。
簡単には、バーコードは最初の6桁と後の6桁で構成されているが、最初の6桁の数字の表現方法をUPCのLコードとEAN独自のGコードの二種類とし、Gコードの組み合わせ方を9種類用意した。
この前半の組み合わせ方を一桁として扱うと、12組の領域で13桁の数字を扱うことができる、魔法のような上位互換の拡張が達成されるのである。
つまり、北米用のUPC専用機ではEANは読み取れないが、EAN/JANを扱う装置はUPCをそのまま読み取ることができる。
元々UPCには存在しないEANの先頭桁であるが、UPCのものは「0」とする。
1から9までは、最初の6桁の表現方法から判別する。最後の6桁は、先頭桁にかかわらず、常に元々のUPCと同じものが使われる。いずれもう一桁の拡張が必要なら、ここが使えるということでもある。
LコードとGコードについては後述する。
先頭 | 最初の6桁 | 最後の6桁 |
---|---|---|
0 | LLLLLL | RRRRRR |
1 | LLGLGG | RRRRRR |
2 | LLGGLG | RRRRRR |
3 | LLGGGL | RRRRRR |
4 | LGLLGG | RRRRRR |
5 | LGGLLG | RRRRRR |
6 | LGGGLL | RRRRRR |
7 | LGLGLG | RRRRRR |
8 | LGLGGL | RRRRRR |
9 | LGGLGL | RRRRRR |
元々のLLLLLLとRRRRRRの組み合わせで先頭桁が0になることが分かる。
また、6桁のうち、3桁をLコード、3桁をGコードとしていることも分かる。この組み合わせ方法も複数が可能で、拡張の余地があると言える。
バーコードは、二進数の要領で、白か黒かの縞模様で数字を表現する。
一番細い線1本分の幅をモジュールといい、一桁は7モジュール分の幅が存在する。その7モジュールのうち、1の連続が二つとなるように作られている。つまり、一桁は、かならず2本の黒線と2本の白線で構成される。
前半はLコードとGコード、後半はRコードと呼ばれ、前半のLコードとGコードは先頭ビットが常に0となり、また後半のRコードは最終ビットが常に0となる。こうして、隣の桁と繋がらないようにしている。
数字 | Lコード | Gコード | Rコード |
---|---|---|---|
0 | 0001101 | 0100111 | 1110010 |
1 | 0011001 | 0110011 | 1100110 |
2 | 0010011 | 0011011 | 1101100 |
3 | 0111101 | 0100001 | 1000010 |
4 | 0100011 | 0011101 | 1011100 |
5 | 0110001 | 0111001 | 1001110 |
6 | 0101111 | 0000101 | 1010000 |
7 | 0111011 | 0010001 | 1000100 |
8 | 0110111 | 0001001 | 1001000 |
9 | 0001011 | 0010111 | 1110100 |
元々のLコードとRコードは、左側のLコードに対して、その白黒を反転させたのが右側のRコードであった。これにより読み取りミスを防止する効果も狙われていた。
追加されたGコードは、Rコードを左右反転したものである。
13桁または8桁で構成される。桁長は異なるが形式は同じで、次の順となる。13桁の場合の桁数/8桁の場合の桁数をカッコ書きで併記する。
なお、フラグ(国番号)は2桁または3桁である。
メーカーコードと商品アイテムコードの桁数は国ごとに様々である。日本の場合はJANの仕様に準じて番号が発行される。
()を附した番号は、GS1のサイトにないもの。書籍JAN以外は、不正確な可能性がある。
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