ISBN

ISBNは、かつては10桁固定長だった。しかし番号が逼迫したため2007(平成19)年1月より10桁のISBNは廃止され、現在のISBN-13が採用された。

ISBN-13は13桁固定長である。以降は、ISBN-13を説明する。

ISBN-13番号は全部で5項目存在し、それらは概ね可変長である。

番号は「ISBN」+13桁の数値という構成で、各項目はハイフン‐で区切られている。

5項目は最初から順に、次の情報となる。

• フラグ(Flag)
• グループ記号(Group identifier)
• 出版者記号(Publisher prefix)
• 書名記号(Title identifier)
• 検査数字(Check digit)

フラグは3桁固定長である。従来の10桁ISBNを拡張するのに、先頭に3桁の数値978を付与した。

この数字は、JANコード(EANコード)で、先頭のフラグ3桁を「978」「979」としたものを「本」として扱うという体系があり、JANなどでは従来よりISBN番号を978から始まる13桁で印刷していた。

10桁から13桁への拡張では、スムーズな移行のため、このJANコードの体系をそのまま採用した。

グループ記号(Group identifier)は、国際ISBN機関より発行される国や地域や言語圏などの番号である。

出版数が多い所ほど桁数が少なくなり、少ない所ほど桁数は多くなる。

桁数は1〜5桁で、番号ごとに、次のようになる。

• 0〜7
• 80〜94
• 950〜994
• 9950〜9989
• 99900〜99999

フラグ978では、日本は4、アメリカは0、ドイツは3、南太平洋は982などとなる。

出版社記号(Publisher prefix)は、出版社を識別する番号である。グループ記号ごとに、管理する団体によって発行される。

日本では、日本ISBN機関(日本図書コード管理委員会)が発行する出版社番号で、出版数が多い会社ほど少ない桁数が与えられる。

日本では2〜7桁が使われ、次のようになっている。

• 00〜19
• 250〜699
• 7500〜8499
• 86000〜89999
• 900000〜949999
• 9900000〜9999999

出版社番号は、出版数が増えた時に、より桁数の少ないものが追加発行される。

例えば、技術書の技術評論社は過去「4-87408-???-?」だったが、出版数が増え「4-7741-????-?」が再発行された。

949999は日本図書コード管理センターが使用している。

書名記号(Title identifier)は、各出版社が割り当てる本の固有の番号である。

附番は出版社の自由である。この桁数は、13−(フラグ桁数+グループ記号桁数+出版社記号桁数+検査数字桁数)となる。

検査数字(Check digit)は、最終1桁で、番号が正しいかどうかを検査するための数字である。

旧ISBNではモジュラス11であったが、ISBN-13ではJANコードの仕様に合わせモジュラス10となった。

ISBNは、URNとして扱うことができる。

例えば次のように記述する。

urn:isbn:978-4-8838-0478-8

これによって、本を一意に指定することができる。

次に、フラグ978での例を示す。

isbn978.csv (フラグ978 出版者記号一覧)

ここから、パソコンや萌え系で有名な会社を抜粋して以下に示す。