銀灰色の軽金属元素の一つ。
一般情報
原子情報
- 原子量: 9.012182(3)
- 電子配置:
- 原子価: 2
- 酸化数: 0、+2
物理特性
- 相: 固体
- 融点: 1287℃
- 沸点: 2500℃以上 (2970℃とする資料あり)
- CAS番号: 7440-41-7
- ICSC番号: 0226
質量数は、5から17までが確認されている。安定同位体は一つのみ。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
5Be | ‐ | | 陽子放射 | 4Li |
6Be | ‐ | | 2陽子放射 | 4He |
7Be | ‐ | 57.12日 | EC崩壊 | 7Li |
8Be | ‐ | 6.7×10−17秒 | 2α崩壊 | α粒子×2 |
9Be | 〓100.00% | 安定核種(中性子数5) |
10Be | 〓10−5% | 151万年 | β−崩壊 | 10B |
11Be | ‐ | 13.81秒 | β−崩壊 | 11B |
12Be | ‐ | | β−崩壊 | 12B |
13Be | ‐ | | 中性子放射 | 12Be |
14Be | ‐ | | β−崩壊 | 14B |
15Be | ‐ | | | |
16Be | ‐ | | | |
17Be | ‐ | | | |
質量数が11以上になると複雑な崩壊をする。中性子放射のほか、α崩壊を含むことがある。
実用的な金属中では最軽量である。
原子炉の制御棒材料やセラミックス材料などに使われる。
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: 気道を刺激する
- 感作性: 反復/長期の接触で皮膚感作を引き起こすことがある
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: 人で発がん性を示す
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: 水生生物に対して毒性が非常に強い
1797(寛政9)年にフランスの科学者ボークランが緑柱石中に含まれているのを発見した。この時Gl(glucinium)と一旦は命名されたものの、分離することが出来なかった。その後、1828(文政11)年にドイツのクロップラートが元素であることを発見し、ベリリウムと命名した。
化学名Berylliumは、緑柱石(beryl)から発見されたので、そのギリシャ語名βη'ρυλλοσ(be^'ryllos)から付けられた。
また、旧名のgluciniumは、ギリシャ語で甘いを意味するγλυκυ'σ(glyky's)から付けられた。
- 塩化ベリリウム (BeCl2) (7787-47-5)
- 珪酸ベリリウム (Be2SiO4) (15191-85-2)
- 酸化ベリリウム (BeO) (1304-56-9)
- 硝酸ベリリウム (BeN2O6) (13597-99-4)
- 弗化ベリリウム (BeF2) (7787-49-7)
- 硫酸ベリリウム (BeSO4) (13510-49-1)
3 リチウム ‐ 4 ベリリウム ‐ 5 硼素
関連するリンク
ICSC 国際化学物質安全性カード用語の所属
元素
典型金属元素
アルカリ土類金属
希少金属
BE