金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。アクチノイド系列最後の元素である。
一般情報
原子情報
- 原子量: [262]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、7s2、7p1
- [Rn]5f14、7s2、7p1
- 電子殻: 2、8、18、32、32、9、2
- 原子価: 3
- 酸化数: 0、+3
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 22537-19-5
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: 溶けない
質量数は、252から262、一説では266までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。263Lr以降については情報の信憑性に難があるため注意。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 確率(%) | 崩壊後生成物 |
252Lr | ‐ | | α崩壊 | | 248Md |
β+崩壊 | | 252No |
253Lr | ‐ | | α崩壊 | | 249Md |
自発核分裂(SF) | | |
254Lr | ‐ | | α崩壊 | | 250Md |
β+崩壊 | | 254No |
255Lr | ‐ | | α崩壊 | | 251Md |
β+崩壊 | | 255No |
256Lr | ‐ | | α崩壊 | | 252Md |
β+崩壊 | | 256No |
257Lr | ‐ | | α崩壊 | | 257Md |
258Lr | ‐ | | α崩壊 | | 258Md |
259Lr | ‐ | | α崩壊 | | 259Md |
自発核分裂(SF) | | |
260Lr | ‐ | 3.0分 | α崩壊 | 75 | 256Md |
β+崩壊 | 25 | 260No |
261Lr | ‐ | 39分 | 自発核分裂(SF) | | |
262Lr | ‐ | 3.6時 | β+崩壊 | | 262No |
263Lr | ‐ | 5時 | α崩壊 | | 259Md |
264Lr | ‐ | 10時 | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 260Md |
265Lr | ‐ | 10時 | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 261Md |
266Lr | ‐ | 10時 | α崩壊 | | 262Md |
自発核分裂(SF) | | |
これまでごく微量しか得られていないことから、詳細は不明である。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1961(昭和36)年、カリフォルニア大学バークレー校で、アルバート・ギオルソ(Albert Ghiorso)らにより発見された。
製法は、カリホルニウム+硼素、である。
元素名は、サイクロトロンを発明したアメリカの物理学者アーネスト・オーランド・ローレンス(Ernest Orlando Lawrence)に敬意を表して付けられた。
不明。
102 ノーベリウム ‐ 103 ローレンシウム ‐ 104 ラザホージウム
用語の所属
元素
放射性元素
遷移金属元素
希土類
アクチノイド
超ウラン元素
LR