銀白色の金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。
一般情報
原子情報
- 原子量: [247]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f7、6s2、6p6、6d1、7s2
- [Rn]5f7、6d1、7s2
- 電子殻: 2、8、18、32、25、9、2
- 原子価: 3、4
- 酸化数: 0、+3、+4
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 7440-51-9
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: (該当資料なし)
質量数は、232から252までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 確率(%) | 崩壊後生成物 |
232Cm | ‐ | | | | |
233Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 233Am |
234Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 234Am |
235Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 235Am |
236Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 236Am |
237Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 237Am |
238Cm | ‐ | | EC崩壊 | | 238Am |
α崩壊 | | 234Pu |
239Cm | ‐ | | β+崩壊 | | 239Am |
240Cm | ‐ | 27日 | α崩壊 | >99.5 | 236Pu |
EC崩壊 | <0.5 | 240Am |
自発核分裂(SF) | | |
241Cm | ‐ | 32.8日 | EC崩壊 | 99.0 | 241Am |
α崩壊 | 1.0 | 237Pu |
242Cm | ‐ | 162.79日 | α崩壊 | 99+ | 238Pu |
自発核分裂(SF) | | |
243Cm | ‐ | 29.1年 | α崩壊 | 99.71 | 239Pu |
EC崩壊 | 0.29 | 243Am |
自発核分裂(SF) | | |
244Cm | ‐ | 18.10年 | α崩壊 | 99+ | 240Pu |
自発核分裂(SF) | | |
245Cm | ‐ | 8500年 | α崩壊 | 99+ | 241Pu |
自発核分裂(SF) | | |
246Cm | ‐ | 4730年 | α崩壊 | 99+ | 242Pu |
自発核分裂(SF) | | |
247Cm | ‐ | 1560万年 | α崩壊 | 100 | 243Pu |
248Cm | ‐ | 34万年 | α崩壊 | 91.74 | 244Pu |
自発核分裂(SF) | 8.26 | |
249Cm | ‐ | | | | |
250Cm | ‐ | 9700年 | 自発核分裂(SF) | 86 | |
α崩壊 | 8 | 246Pu |
β−崩壊 | 6 | 250Bk |
251Cm | ‐ | | β−崩壊 | | 251Bk |
252Cm | ‐ | | β−崩壊 | | 252Bk |
全ての同位体について、天然での存在は確認されていない。
半減期が最も長い247Cmも既に存在しないと考えられているが、半減期が1560万年あるので存在する可能性はある、とする説もある。
かつては原子力電池の熱源に使われたこともあったとされるが、現在ではプルトニウムに換えられている。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1944(昭和19)年に、アメリカの科学者グレン・シーボーグ(Glenn Theodore Seaborg、スウェーデン語でGlenn Teodor Sjo¨berg)らが核反応により人工生成した元素で、プルトニウムにα粒子を当てて作られた。
製法は、239Pu+4He→242Cm+1n、である。
化学名Curiumは、ポーランドの科学者キュリー夫妻(ピエール・キュリー、マリ・キュリー)を記念して付けられた。
- 弗化キュリウム(III) (CmF3)
- 酸化キュリウム(IV) (CmO2)
95 アメリシウム ‐ 96 キュリウム ‐ 97 バークリウム
用語の所属
元素
放射性元素
遷移金属元素
希土類
アクチノイド
超ウラン元素
CM
関連する用語
原子力電池