金属元素の一つ。超重元素の一つ。仮名ウンニルペンチウム(Unp)、旧称ハーニウム。
一般情報
原子情報
- 原子量: [262]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、6d3、7s2
- [Rn]5f14、6d3、7s2
- 電子殻: 2、8、18、32、32、11、2
- 原子価: 5
- 酸化数: 0、+5
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 53850-35-4
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: 溶けない
質量数は、255から270までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。266Db以降については情報の信憑性に難があるため注意。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 確率(%) | 崩壊後生成物 |
255Db | ‐ | | α崩壊 | | 251Lr |
自発核分裂(SF) | | |
256Db | ‐ | | α崩壊 | | 252Lr |
自発核分裂(SF) | | |
257Db | ‐ | | α崩壊 | | 253Lr |
自発核分裂(SF) | | |
258Db | ‐ | | α崩壊 | | 254Lr |
β+崩壊 | | 258Rf |
259Db | ‐ | | α崩壊 | | 255Lr |
260Db | ‐ | | α崩壊 | | 256Lr |
自発核分裂(SF) | | |
261Db | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 257Lr |
262Db | ‐ | 34秒 | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 258Lr |
β+崩壊 | | 262Rf |
263Db | ‐ | 27秒 | 自発核分裂(SF) | 57 | |
α崩壊 | 43 | 259Lr |
264Db | (未発見) |
265Db | (未発見) |
266Db | ‐ | 20分 | 自発核分裂(SF) | | |
EC崩壊 | | 266Rf |
267Db | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
268Db | ‐ | 32時 | 自発核分裂(SF) | | |
269Db | ‐ | 3時 | α崩壊 | | 265Lr |
自発核分裂(SF) | | |
270Db | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
不明。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1967(昭和42)年に旧ソ連のドブナ原子核共同研究所(JINR)で、243Amに22Neイオンを衝突させるという方法で作りだされた。製法は243Am+22Ne→260Db+51nまたは261Db+41nである。
1970(昭和45)年にはアメリカ カリフォルニア州のローレンス放射線研究所(現在のカリフォルニア大学 ローレンス・バークレイ国立研究所)でも249Cfに15Nイオンを衝突させて作られた。製法は249Cf+15N→260Db+41n、または249Cf+16N→261Db+41nである。
米ソ双方で作られたため、発見者がどちらであるか長く揉めることになるが、最終的にはドブナ原子核共同研究所(JINR)が発見者であるとされた。
ドブニウムの名は、発見した旧ソ連のドブナ原子核共同研究所(JINR)にちなんで命名された。
不明。
104 ラザホージウム ‐ 105 ドブニウム ‐ 106 シーボーギウム
用語の所属
元素
放射性元素
遷移金属元素
希土類
超重元素
DB