金属元素の一つ。超重元素の一つ。仮名ウンニルクアジウム(Unq)、クルチャトビウム。
一般情報
原子情報
- 原子量: [261]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、6d2、7s2
- [Rn]5f14、6d2、7s2
- 電子殻: 2、8、18、32、32、10、2
- 原子価: 3、4
- 酸化数: 0、+3、+4
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 53850-36-5
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: 溶けない
質量数は、253から268までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。264Rf以降については情報の信憑性に難があるため注意。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
253Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
α崩壊 | 249No |
254Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
255Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
α崩壊 | 251No |
256Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
257Rf | ‐ | | α崩壊 | 253No |
β+崩壊 | 257Lr |
258Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
α崩壊 | 254No |
259Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
260Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
261Rf | ‐ | | α崩壊 | 257No |
β+崩壊 | 261Lr |
自発核分裂(SF) | |
261mRf | ‐ | 78秒 | β+崩壊 | 261Lr |
262Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
263Rf | ‐ | 15分 | 自発核分裂(SF) | |
α崩壊 | 259No |
264Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
265Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
266Rf | ‐ | 10時 | α崩壊 | 262No |
自発核分裂(SF) | |
267Rf | ‐ | | 自発核分裂(SF) | |
268Rf | ‐ | | α崩壊 | 264No |
自発核分裂(SF) | |
同族のハフニウム(Hf)に性質が似ているとされる。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1964(昭和39)年に旧ソ連のドブナ原子核共同研究所(JINR)で、242Puに22Neイオンを衝突させるという方法で作りだされた。製法は242Pu+22Ne→260Rf+41nである。
1969(昭和44)年にはアメリカ カリフォルニア州のローレンス放射線研究所(現在のカリフォルニア大学 ローレンス・バークレイ国立研究所)で確認が行なわれ、257Rf、258Rf、259Rf、261Rfが発見されたが、ドブナ原子核共同研究所(JINR)と同じ同位体だけが発見できなかった。このため、長く発見者が米ソのどちらであるか、揉めることになった。
ラザホージウムの名は米ロのうちアメリカ側の主張が採用されたものであり、原子核の存在を発見した物理学者ラザフォードにちなんで命名された。
和名については、最終的に「ラザホージウム」で落ち着き、理科年表などでもこの表記である。それ以前は「ラザフォージウム」「ラザフォルジウム」などの表記も見られた。
不明。
103 ローレンシウム ‐ 104 ラザホージウム ‐ 105 ドブニウム
用語の所属
元素
放射性元素
遷移金属元素
超重元素
RF