超重元素の一つ。仮名ウンウンビウム(Uub)。
一般情報
原子情報
- 原子量: [285]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p10、6d1、7s2
- [Rn]5f14、6d10、7s2
- 電子殻: 2、8、18、32、32、18、2
- 原子価: (該当資料なし)
- 酸化数: (該当資料なし)
物理特性
- 相: 液体(推定)(理由は後述)
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 54084-26-3
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: (該当資料なし)
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
277Cn | ‐ | | α崩壊 | 273Ds |
280Cn | ‐ | 1秒 | 自発核分裂(SF) | |
α崩壊 | 276Ds |
283Cn | ‐ | 4秒 | α崩壊 | 279Ds |
自発核分裂(SF) | |
285Cn | ‐ | 約30秒 | α崩壊 | 281Ds |
この元素は水銀と同じ12族に属する。
周期的な特性(s軌道の閉殻性)により単体は水銀より更に揮発性であると予想されており、もって常温常圧では液体であると考えられている。但し融点を観測するだけの量と半減期がなく、現時点では観測できていない。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1996(平成8)年2月9日、ドイツのヘッセン州ダルムシュタットの重イオン科学研究所(GSI)の加速器で、208Pbに70Znイオンを衝突させるという方法で作りだされた。
製法は208Pb+70Zn→278Cn→277Cn+nである。
277Cnの半減期は、一説には約240msだったとされる(資料なし)。
その後も、PbにZn、あるいはUにCaを衝突させるなどの方法で次々と作り出され、その兆候が研究された。
日本の理化学研究所も追試に参加している。
この元素の命名権はドイツのGSIに与えられた。GSIは地動説を提唱したポーランドの天文学者コペルニクスにちなみ、コペルニシウム(Copernicium)を元素名として提案した。
そして、コペルニクスの誕生日1473年2月19日(文明5年1月22日)にちなみ、IUPACが2010(平成22)年2月19日に命名を発表した。日本化学会も、2月26日までに正式和名を「コペルニシウム」に決定した。
(未確認)
111 レントゲニウム ‐ 112 コペルニシウム ‐ 113 ニホニウム
用語の所属
元素
放射性元素
典型金属元素
超ウラン元素
超重元素
CN
関連する用語
水銀