ニコラウス・コペルニクス |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST) |
読み:ニコラウス-コペルニクス |
外語:Nicolaus Copernicus |
品詞:人名 |
ポーランドの天文学者。
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個人情報 |
生没1473年2月19日(文明5年1月22日)〜1543年5月24日(天文12年4月21日)。
神学、法律学、医学などを学び、基本的には聖職者として生計を立てていた。
功績 |
著書「天球の回転について」によって地動説を発表したことで有名。
地動説 |
コペルニクス的転換 |
この説の発表によって近代科学への転換が起こったといっても過言ではなく、彼はそれまで世界を、地球中心から太陽中心へと置き換えた。
この考えは思想的(宗教的)にも大きな事件であり、この根本的な転換は後の哲学者カント(I. Kant)によって「コペルニクス的転換」と呼ばれるようになった。
起源 |
但し、彼の著書自体は「地動説であれば天体の動きはこのように説明されます」と解説する程度のスタンス(あくまで地動説は仮定)に過ぎず、地動説が正しいと結論づけて主張するものではなかった。
その発想も、古代ギリシャ天文学の流れをくむアラビア天文学に得たとされる。また、そのきっかけについても、彼が独自に探したものではなく、文献に残らないレベルで既にそういった文献が一部に知られていたとされている。
その後 |
のちに、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイは、この地動説を支持したことからローマ法王庁より敵視され、宗教裁判によって裁かれることになる。コペルニクスもそのような危険は十分に承知しており、友人の薦めにもかかわらず出版を渋ったため、刊行されたのは死の直前とも直後とも伝えられる。
とはいえ、宗教的権威を打破し、思想的な改革を促したという点で、書物という形を残した功績は大きい。結果的にではあるが、中世から近世への扉を開く端緒となったことは間違いない。
リンク |
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