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MIMOのうち、複数の端末の信号を送信できるもの。対する従来型のMIMOは、SU-MIMO(シングルユーザーMIMO)という。
無線LANのMIMOは、1対1の通信をするSU-MIMOとして始まった。MU-MIMOは、複数のアンテナと複数の搬送波を用い、複数のデータ送受信を同時に行なうことで高速化する技術である。
各デバイスは時分割で通信するため、通信機器が増えるとその数に応じて、速度は反比例するようにして低下する。
また、各時分割された時間(タイムスロット)ごとの効率も重要である。全てのデバイスがアクセスポイントの提供するストリーム数(3または4)に対応していれば効率は最大になる。しかし実際には、スマートフォンやタブレットのような1または2ストリームにしか対応していない小規模なデバイスもある。
1対1の通信であるSU-MIMOではその間に他のデバイスが割り込めないので、4ストリーム中1ストリームしか使われないタイムスロットが生じるならば、そのタイムスロットの効率は全力の1/4になり、3/4は使われないまま無駄になってしまう。これが、理論速度は向上しても実効速度が向上せず頭打ちとなる原因となっていた。
MU-MIMOでは、1対多の通信に対応する。
無線LANの親機は複数のアンテナを備え、それぞれ異なった方向に電波を送信できるようになっている。このため、互いに干渉することなく、すなわち空間分割を実施しながらMIMOによる1対多の通信を達成する。
1対多が可能なため、1ストリームにしか対応していない機器には、最初から1ストリーム分しか電波を送らない。残りは他の機器に対して送られる。このように平行して複数の機器が利用可能となるため、システム全体のスループットは、親機の最大通信能力にまで高めることが理論上は可能となる。
4ストリーム対応の親機に対しては、1ストリームしか対応しない携帯端末であれば4台までは増やしてもその携帯端末の最大効率が得られる。
それ以上のストリーム数が必要な環境になると随時時分割で采配されるが、多くのストリームに対応した高速端末はストリーム数を多く確保できるため、小規模な携帯端末が増えたとしても高速通信が達成できる。
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