ISO/IEC 8859-8

読み:アイエスオウ・アイイースィー・はちはちごーきゅう・はち
外語:ISO/IEC 8859-8 英語
品詞:固有名詞

ISOによって規定された文字集合の規格ISO/IEC 8859のうち8番目の仕様。

目次

概要

この仕様はHebrewとも呼ばれ、ヘブライ語に対応するヘブライ文字セットを定義する。

CHARSET_NAME(CCS名)は「ISO-8859-8」である。

電子計算機でヘブライ文字言語を扱う場合は、次の何れかを用いることが多く、ISO-8859-8はこのうちの一つである。

  • DOSコードページ862
  • Windowsコードページ1255
  • x-mac-hebrew
  • ISO-8859-8

また現在では、UnicodeをUTF-8などで符号化して用いることも可能。

ISO-8859-8の派生として、明示的に文字方向を指定したISO-8859-8-eやISO-8859-8-iがある。

沿革

  • 1988(昭和63)年6月1日: ISO 8859-8制定
  • 1999(平成11)年1月15日: ISO 8859-8改正、ISO/IEC 8859-8に名称変更

最初の1988(昭和63)年版に対し、新しい1999(平成11)年版はユーロ記号などを含む9文字が追加されている。

現在、単に「8859-8」と言った場合は、後者、1999(平成11)年版を指す。

他のISO登録状況

1988(昭和63)年

初版はISO-IR 138として登録されている。

ISO-IR 138のISO/IEC 2022におけるエスケープシーケンスは次のとおり。

  • G0: -
  • G1: ESC 2/13 4/8
  • G2: ESC 2/14 4/8
  • G3: ESC 2/15 4/8

2003(平成15)年

ユーロ通貨記号、新シェケル通貨記号と、7つの方向文字を加えたものはISO-IR 234として登録されている。

ISO-IR 234のISO/IEC 2022におけるエスケープシーケンスは次のとおり。

  • G0: -
  • G1: ESC 2/13 6/10
  • G2: ESC 2/14 6/10
  • G3: ESC 2/15 6/10

ISO/IEC 8859-8文字集合

ここに示すのは、1999(平成11)年版の文字集合である。

 上位4ビット
2/103/114/125/136/147/15
0NBSP°  אנ
1 ±  בס
2¢²  גע
3£³  דף
4¤´  הפ
5¥µ  וץ
6¦  זצ
7§·  חק
8¨¸  טר
9©¹ יש
10×÷ ךת
11«» LROכLRE
12¬¼ RLOלRLE
13SHY½ PDFםLRM
14®¾  מRLM
15¯  ן 

1999(平成11)年版で追加されたのは、次の9文字である。

  • 0xd9: € (EURO SIGN)
  • 0xda: ₪ (NEW SHEQEL SIGN)
  • 0xdb: U+202D (LEFT-TO-RIGHT OVERRIDE)
  • 0xdc: U+202E (RIGHT-TO-LEFT OVERRIDE)
  • 0xdd: U+202C (POP DIRECTIONAL FORMATTING)
  • 0xfb: U+202A (LEFT-TO-RIGHT EMBEDDING)
  • 0xfc: U+202B (RIGHT-TO-LEFT EMBEDDING)
  • 0xfd: U+200E (LEFT-TO-RIGHT MARK)
  • 0xfe: U+200F (RIGHT-TO-LEFT MARK)

ISO/IEC 8859-8が公式ないし事実上、対応できる言語は以下のとおり。配列順序は日本語名の50音順による。括弧内はISO 639で規定される2文字の言語コードである。

  • イディッシュ語(yi)
  • ヘブライ語(he)

また次の言語はISO/IEC 8859-1でもISO/IEC 8859-8でも表現できる。

  • 英語(en)
  • スワヒリ語(sw)
  • ラテン語(la)
文字集合
ISO/IEC 8859
符号化方法
ISO/IEC 2022
関連する用語
エスケープシーケンス
ISO
文字コード

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