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携帯電話やPHSなどで、小型の基地局(スモールセル)の一つ。
一つの基地局が受け持つ範囲を極めて狭く設計した基地局である。
半径数メートルから数十メートル程度をカバーし、主として屋内で使用される。
オフィス内、あるいは住宅内などで、電波の届きにくい場所に設置することで、その周辺を圏内にできる基地局である。
同様の規模の基地局にピコセルがある。
フェムトセルはより安価で、卓上に置いて使用できるくらいの大きさとして作られた基地局である。
フェムトセルは、バックボーンとして、その利用者が自宅や事業所に引いた光ファイバーなどのブロードバンド回線という公の回線を経由して事業者の網に接続されるのが特徴である。
またこの特徴から、基地局からの電波が完全に圏外となる場所でも、フェムトセルを設置することでその周辺を圏内にできる。
従来型基地局に比べて設置の費用や手間が少なく済む。このため、携帯電話のトラヒックの多くを占める家庭内やオフィスへの大量設置が、事業者から期待されている。
NTTドコモは2009(平成21)年11月18日からフェムトセル小型基地局「FOMAフェムトセル」を自宅に設置してFOMAエリアを構築する「マイエリア」サービスを提供していた。しかし人気が無かったらしく、2012(平成24)年4月30日に新規申し込み終了、2012(平成24)年6月30日にサービス終了となった。
その後、LTEとFOMA対応の「Xiフェムトセル」を開発し、2012(平成24)年12月から設置が開始された。XiフェムトセルはFOMAにも対応するが、FOMAフェムトセルがHSDPA/HSUPAだったのに対して、XiフェムトセルはHSDPAにしか対応しない。メインはLTEのXiのようである。
auは、「auフェムトセル」として提供している。
ソフトバンクモバイルは、「ホームアンテナFT」として提供している。
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