振幅変調。アナログ信号の振幅の違いを使って変調する方式。
これは、音声の変化によって搬送波の振幅が変化する。変復調は簡単な回路で実現できるが、ノイズに弱いという弱点がある。
ちなみに、ラジオの中波放送でこのAM方式が使われていることから、これを俗にAMラジオ、あるいは単にAMと呼ぶことがある。
近年の地上通信ではFMが主流であるが、航空無線や船舶無線では今もAMが根強く使われている。これは、SOS(救難信号)の割り込みが可能であるためである。
FMの場合、2つ以上の電波が混じった時は電波の強いほうしか聞こえない。この時、SOSを発信しても送信が弱ければ無視されてしまう可能性がある。対してAMでは、たとえ信号が弱くても混信として聞こえるので、SOSに対応することが可能である。航空無線や船舶無線では、AMの方が向いていると言える。
対し、陸上で運用される業務無線では混信は逆に無い方が望ましいため、FMが使われるのである。どちらにも一長一短があるといえる。
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