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携帯ネットワークを用いた、地震と津波の警報配信システム。3GPP TS 22.168として規定されている。
PWSでは、メッセージの種類をPrimary/Secondaryに分けている。
緊急の情報はPrimaryを用いるが、一定のパターンでしか情報伝達ができない。
それ以外の情報はSecondaryを用いる。電文などを含めることが可能だがPrimaryと比較すると、その分伝送に時間を要する。
ETWSの場合は、速報をPrimaryで送信し、その後必要に応じて1回以上Secondaryで電文を送ることになっている。
CBSは16ビットでMessage IDを定義しており、ETWSはそのうちの一部を使う。
ETWSとして配信される情報の中にはSIB(System Information Block)とされるブロックが含まれており、Primaryはsib10、Secondaryはsib11を用いる。
sib10とsib11で共通の情報の中にmessageIdentifierがあり、これがMessage IDである。また、sib10にはwarningTypeという情報があり、ここにも警報の種類が含まれている。
今のところは、Message IDから0x1100を引いたものと警報の種類は一致しているが、もし将来これが増えることがあった時、対応がどうなるのかは不明。
CBSやPWSとしては随時様々なメッセージが流れうるが、そのうち、ETWSとしてはMessage IDが0x1100〜0x1107の範囲である。これら以外のメッセージで、未対応のものは無視される。
なお、A000〜AFFFの範囲にPLMN operator specific(PLMNオペレーター独自)の領域があるが、このコードを使用した場合の動作は未定義である。
日本国内では、NTTドコモ/KDDI/ソフトバンクモバイルでの3社合意が存在し、各社が使用する範囲が決まっているとされている。国内で製造しているものは配慮されるのだろうが、ソフトバンクモバイルから販売されたiPhone 5は対応がなかったうえ、operator specificを警報として表示する仕様であったためトラブルを招いた。
国内キャリアだけの合意では、いずれLTE対応の海外SIMロックフリー端末などを持ち込んだ場合、同様に反応する可能性がある。
ETWSは、自分が使用しているキャリアの圏内であればキャリアからの情報を受信する。
また、自分のキャリアの圏外にいる場合で、かつ他のキャリアの圏内である場合、他のキャリアが配信した情報を受信することができる。
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