入力された文字を、そのまま破棄するサービスで使われる通信プロトコル。
9/tcp又は9/udpのポートを利用する。
仕様は、RFC 863(STD 21)に簡潔に記載されている。
TELNETと同様のシンプルなプロトコルで、与えられた文字をそのまま破棄し、一切の応答を返さない。
ネットワークのテストなどに使われる。
なお、応答を返さないのはDISCARDの処理を行なう上位層の話であり、TCP含むトランスポート層以下はプロトコルに応じた応答を返す(例えばTCPならACKなどを返す)。
UNIX互換OSの場合、基本的にはdiscarddなどのプログラムがあるわけではなく、inetdが内部に機能として持っている。
最近では、セキュリティ対策の一環として、必要のないサービスは停止して外部からの侵入口を減らすことが多い。このサービスは殆ど使われないという理由で、真っ先に停止させられる代表となっている。
通常のinetdの場合、設定は「/etc/inetd.conf」にて行なわれる。
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