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ディジタルテレビジョン放送向けのコンテンツ記述言語。社団法人電波産業会(ARIB)によって策定された。現在は地上デジタルテレビジョン放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送で使われている。
3種類のプロファイルがあり、Aプロファイルが据置型テレビ受像機用データ放送、Bプロファイルは移動テレビ受像機用データ放送、Cプロファイルは携帯電話向けデータ放送(いわゆるワンセグ)用となっている。これを著している現時点では、A・Cプロファイルが規定されていて、Bプロファイルは規格化されていない。
基本的なコンセプトは、XMLをベースに書式指定はCSS、スクリプトはECMAScript(JavaScript)としている。文書構造の記述が主体となっているため、XHTMLにあるような表示制御のための要素は殆ど省かれている。
BMLの最大の特徴は、特殊な文字コードを使う点にある。文字エンコードはISO-2022-JPでもなければUTF-8でもない。符号化方法(CES)はEUC-JPを独自に拡張したもので、文字集合(CCS)は何と拡張文字が定義されている。
このBMLの問題は文字コードに限ったことではなく色々あるが、最大の問題はその存在自体にある。BMLで記述されたコンテンツの再生にはBMLブラウザーが必要であるが、BMLブラウザーでは通常のWebサイトにアクセスできない。XMLベースだというのにネットとの協調性は皆無である。これはネットに主導権を奪われたくないテレビ業界が意図的に互換性を失わせたのである。
まずBMLが採用されたのはBSデジタル放送であるが、この開局前にはパソコン用OSの大御所であるマイクロソフト陣営と、日本のテレビ局が、採用する言語を巡って激しい綱引きが行なわれていた。この間に仕様は二転三転し、この中でBMLが作られて、最終的には日本のテレビ局側が強引に押し切る形で、実に閉鎖的で将来性など皆目見当たらないBMLが採用されたわけである。
BMLを使えば電子商取引も可能だと言われてはいるが、このご時世、今時ネットと繋がらない環境で電子商取引をやろうという「利用者」はどれほど居るのだろうか。
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