テレビ電話

読み:テレビでんわ
品詞:名詞

音声のほかに動画を送ることができる電話の総称。

目次

音声通話はマイクとスピーカーを用いて従来と同様に行なわれ、加えてカメラとディスプレイを用いて映像の送受信を同時に実施する。

携帯電話機であれば、前面に搭載されたカメラで自分を映して送り、相手から送られた映像は電話機の画面に表示されることでサービスが達成される。

由来

電話屋の三つの夢「QoS」「従量制課金」「テレビ電話」の一つである。

20世紀後半の、21世紀の未来像の定番要素の一つに「テレビ電話」が存在していたのも、旧電電公社時代からの「固定通信網で音声通話以外の収入源」としての電話屋の夢があり、この夢が描かれた結果である。

このため、利用者はあまり求めていないのに携帯電話機にテレビ電話機能が搭載されたり、といった方向で機能が拡張されたりする。

状況

21世紀になった今、確かに「テレビ電話」はごく普通の技術として、誰でも使えるものとなった。しかし、利用者は伸び悩んでおり、つまり、需要が無い状態となっている。

概ね、二者間で話が必要な場合は、次の三種類くらいが想定される。

  1. 直接会って話をする
  2. 顔を合わせず話をしたい、要件だけ話したい、声だけでよいときは電話
  3. 返事は必要だが会話するほどではない時は手紙や電子メール

テレビ電話はこのうち1と2の間に入るものだが、所詮はその程度の需要しかない。

ネット掲示板などで、なぜ普及しないかという議論を見ると、デートや会議などお膳立てあって会話するのと違い、電話は突然始まるものなので事前準備もなく、もって会話のレベルもまず高くはならないため、結果として顔を見ながら話してもあまり面白くないことが、普及の妨げになっているのだろうとの推測もある。

その後

国産の多機能電話機、いわゆるフィーチャーフォンを代表する機能であったが、現在主流のスマートフォンにも無事に機能は搭載されている。

スマートフォンの場合、裏表双方にカメラが搭載されており、画面を見ながら話すことでTV電話となる。

但し全機種にあるわけではなく、この機能を搭載するかどうかは端末メーカーの裁量次第という状況のようで、キャリアも需要がないことは暗に認めているようである。

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