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東京工業大学 学術国際情報センター(GSIC)のスーパーコンピューター。
アクセラレーターとして「ClearSpeed Advance X620」や「NVIDIA Tesla S1070」を接続して性能を向上されたもの。
LINPACKベンチマーク性能は、実効性能値(Rmax)が87.01、理論ピーク値(Rpeak)が163.2である。
この後継はTSUBAME 2.0になるが、移行直前の2010(平成22)年6月のTOP500では64位にランクインした。
TSUBAMEは、Dual-Core AMD Opteron processors Model 880/885を搭載したSun Microsystemsのサーバー機「Sun Fire X4600」を使用したPCクラスター型の分散並列型スーパーコンピューターである。
1ノード8プロセッサー(16コア)で、計655ノードで構成する。プロセッサー数は合計5,240個で、実質コア数は10,480個である。
ちなみに、この時点でX4600は、日本では発売はおろか発表すらされていない最新型のサーバーであった。ラックマウントで、サイズは4Uである。
各ノードのメイン基板は、CPU等が搭載されるライザーカードを8枚搭載可能なスロットで構成される。その他、PCI Expressが6、PCI-Xが2つ装備されている。
各ライザーカードが一つのPCに相当し、CPUソケット一つと、メモリースロットが4つ装備されている。従って、各ノードごとに、8プロセッサーソケット、32メモリースロット、ということになる。
全655ノード中、16ノードのみがOpteron 885(2.6GHz)/メモリー64Giバイトで、残る639ノードはOpteron 880(2.4GHz)/メモリー32Giバイトである。合計性能は50TFLOPS。
加えて、一枚96GFLOPSの浮動小数点演算アクセラレータ「Dual CSX600 PCI-X accelerator board」を360枚搭載する。合計性能は約35TFLOPSであり、CPUの50TFLOPSと合計すると理論最大性能は約85TFLOPSとなる。
このアクセラレータは全ノードに搭載されているわけではないため今後も増設可能で、その際には合計で100TFLOPSを超える。
ストレージは、作業領域と保存領域に分けられるが、ベースは同じくSun Microsystemsの「Thumper」を使用している。
Thumperは、CPUにOpteron 280(2.4GHz)を使用したストレージサーバーであり、500GバイトのHDDが48台、計24Tバイトが搭載されている。TSUBAMEでは、このThumperを42台使用し、合計で1Pバイトを作業領域として利用可能とした。
このほか、保存領域用としてNECのストレージアレイ「iStorage S1800AT」を採用。400GバイトのHDDを計240台搭載し、RAID6を構成する。容量は96Tバイトである。
各ノード・ストレージ間の連結はInfiniBandが採用された。
Voltaire社の、288ポートもある業界最大のInfiniBandスイッチ「Grid Director ISR 9288」が8台使われている。
OSは、SuSE Linix Enterprise Serverであるらしい。
東工大2階の二部屋と、1階の一部屋で構成され、3部屋の総面積は600m²、設置面積は合計350m²。地球シミュレータの1割程度とコンパクトである。
76のラック、32の空調ユニットがあり、最大消費電力は1.2MW、通常時で900kW。
演算性能世界ランキング7位を受け、2006(平成18)年7月3日に披露式が催された。
学長の関係各位への謝意と今後の展望の発表の後、文部科学省、NEC、Sun Microsystems、日本AMDの来賓から祝辞が述べられた。
このコンピューターには寿命が「設定」されている。条件は機器の劣化ではなく、競争力だとされ、その寿命は4年間とされる。
建設費用と4年間の運用コストは計30億円程度とされる。
運用後は、新型機TSUBAME 2.0に置き換えられた。
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