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ベンチマークプログラムのライブラリ。また、これを用いたベンチマークテストプログラムもLINPACKという。
線形代数問題のLU分解を行なうルーチンの集合体である。
スーパーコンピューターでFLOPS数を計測する際によく使われている。
そもそも、LINPACKというのは優秀なコンピューターを作る日本勢を不利にし、当時のアメリカを利するために考案されたプログラムだった。
日本の優れたベクトル型スーパーコンピューターの売り込みに対しアメリカは国家安全保障上の重大な危機を感じ、開発の主軸をベクトル型からスカラー型に方向転換した。この際、スカラー型に有利なように作られたベンチマークがLINPACKである。つまり、国策ベンチマークである。
高速スーパーコンピューターの一覧であるTOP500がコンピューター界では有名だが、これ自体、日本のベクトル型メーカー潰しのためのアメリカの国威高揚の場なのである。
しかし時代は移り、LINPACKも現在のアメリカの開発方針には適合しなくなっており、TOP500含め、徐々に尻つぼみになっているようである。
LINPACKは、計算機を並べれば並べるほどスコアが上がるように作られている。
したがって、土地や供給可能な電力量に応じてスコアが上がっていく。それらに限りが無いならともかく現実はさにあらず、どこかで限界が出てくるものである。
実際、日本もアメリカも、限られた土地と電力供給の中でどれだけの性能を出すことができるか、というパフォーマンス重視の開発方針に移っているのである。
LINPACKをメインに据える限りは、土地と金が潤沢な支那が一位から上位を占めることになるのは明白で、これは時間の問題と見られる。
大昔とは違い、現在はパーソナルコンピューターの資源やゲーム専用機のPlayStationといったものを大量に並べて速度を稼ぐという物量作戦が主になっている。
LINPACKは、このように数を増やせば増やすほど、点数が上がっていくからである。
しかし、いくらベンチマーク性能がよくても実用性、つまり必要な処理が高速に動くことがなければ、何の役にも立たないのである。
したがって現在、スーパーコンピューター作りは、必要にかられて作る金持ちの国と、国の名を売るために作る成金の国に分かれるようになった。
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