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Cを拡張したオブジェクト指向プログラミング言語。C++とは別物である。
Objective-CはCに対してオブジェクト指向を取り入れた言語である。同様の言語にC++があるが、そのアプローチの方法が全く違っている。
C++は構造体を拡張する形でクラスを導入した。Objective-Cは、オブジェクトの拡張に、Smalltalk風のCとは全く違う文法を取り込んでいる。
つまり、一つのプログラミング言語に、由来の全く異なる二つの言語が同居していることになる。このためObjective-Cは分かりにくい、として普及しなかった。
クラスのインスタンス化は、一般的なオブジェクト指向プログラミング言語と全く違い、次のように記述する。
[クラス名 メソッド名:引数リスト…]
このメッセージ式はid型を返すため、「id obj = [ClassName method];」のように記述することができる。例えば、富士山(MtFUJI)が噴火(eruption)する処理は、次のように書かれる。
id obj = [MtFUJI alloc];
[obj eruption];
allocメソッドでオブジェクトを生成し、生成したオブジェクトが返される。次に、そのオブジェクトのeruptionメソッドを実行している。
objを使い捨てにするのであれば、次のように書くことも出来る。
[[MtFUJI alloc] eruption];
[MtFUJI alloc]によって返されたid型オブジェクトに対し、eruptionメソッドを呼び出す。
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