M.2

読み:えむ・どっと・つー
読み:エム・ドット・トゥー
外語:M.2 英語
品詞:固有名詞

タブレットコンピューターなどの小型装置向けにMini PCIeを更に小型化した拡張スロット規格。

目次

Haswell世代以降向けのチップセット、Intel 9シリーズ(Z97、H97、X99)から対応が開始された、拡張スロットの規格である。

同じサイズのコネクターで、様々な用途向けに細分化することで小型化を実現している。

コネクター

コネクターはスロットの形式をとっており、M.2スロットは全部で75個のポジションを持つ。

ただし全ては使わず、8ポジションずつ削り、それをKey IDとすることで、互換性のない様々なカードに対応できるようになっている。

Key ID

Key IDはA〜Mまであるが、主として次の7種類が使われている。()で欠くピンを併記する。

なお、Key IDが異なる同士は物理的に接続できない。

  • Key A (8〜15) ‐ PCI Express ×2USBI²CDisplayPort ×4
  • Key B (12〜19) ‐ PCI Express ×2、SATA、USB、PCM、UIM、SSIC
  • Key E (24〜31) ‐ PCI Express ×2、SDIO、USB、I²C、SDIO、UART、PCM
  • Key F (28〜35) ‐ Future Memory Interface (FMI)
  • Key G (39〜46) ‐ 汎用・自由利用 (独自拡張する用途用。相互の互換性はない)
  • Key M (59〜66) ‐ PCI Express ×4SATA (SSD向き)

速度

Key MのものはPCI Express ×4(4レーン束)に対応する。

そこで、物理層をPCI Express 3.0とした「PCI Express 4×4」(4倍速の8Gbpsを4レーン)とし、理論最大32Gbpsを実現するマザーボードも登場した。Intelのチップセットでは、Intel 100シリーズから32Gbpsに対応している。

32GbpsはシリアルATA 3.0(6.0Gbps)の5倍以上の速度になり、HDDよりも高速なSSDを搭載するにも適している。

M.2 SSD

M.2に直接接続できるSSDは、M.2 SSDと呼ばれる。

M.2 SSDはマザーボード上のスロットに直接差し込む基板の形をしているが、その長さによって次のような規格がある。

  • M.2 type2242 ‐ 22mm×42mm
  • M.2 type2260 ‐ 22mm×60mm
  • M.2 type2280 ‐ 22mm×80mm

どの長さまで使えるかはマザーボードの構造とケースによる。

用語の所属
拡張スロット
PCI Express
M2
関連する用語
PCI Express Mini Card
Mini SATA
SATA Express

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