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従来の音楽CD(CD-DA)と互換を持つ高音質CD技術、およびその技術を使ったディスク製品のこと。但し、既に販売されていない。
米Pacific Microsonics Inc.(パシフィックマイクロソニック)社が開発した。
なお、この会社は2000(平成12)年9月にMicrosoftに買収された。
一般的な音楽CD(CD-DA)が16ビットで音声を符号化しているのに対して、20ビット以上でサンプリングすることで高い解像度とダイナミックレンジを実現し、ディジタルレコーディング時に発生する歪みを大幅に低減する。
この20ビットの高音質な音楽データを16ビットのCDフォーマットに符号化する技術が、HDCDというわけである。
この性能を完全に再生するには専用のデコード回路が必要だが、従来のCDプレイヤーで再生した場合でも再生は可能。
その場合でも、それまでのCDより音質が向上するとアナウンスされているが、実際は凄い音になるという噂である。
HDCD仕様で録音されたCDソフトのパッケージには、HDCDのマークが記載されていた。
クラシックなどを中心にHDCD対応ソフトは多数販売され、CDプレイヤーとしてもハイエンドの機器を中心として広く採用されてはいた。
しかし日本では非常にマイナーで、殆ど知名度が上がらなかった。今では対応製品は販売が終了しており、音楽ソフト側もHDCD対応のものは無い。
現在ではより高音質なCDフォーマットとしてSACDという規格もあるが、これは従来のCDとは基本的に互換が無く、二層構造で従来方式の記録も併用することで互換を取るものであり、HDCDとは根本的に異なる原理のものである。
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