漢字直接入力

読み:かんじちょくせつにゅうりょく
品詞:名詞

漢字を「かな」から変換するのではなく、キーコンビネーションで直接入力する方法。

目次

漢字直接入力には、大きく次の二種類がある。

  • 連想式漢字直接入力
  • 無連想式漢字直接入力

連想式というのは、漢字の意味や音などとキーバインドを連携されるものである。対して、無連想は漢字とキーバインドに何の関係性も持たせていない。

主流

現在の主流は、無連想式漢字直接入力である。これには、幾つかの理由がある。

  • 多くの連想式は、それが特許となっており自由に使うことが出来ない。
  • またそもそも、漢字直接入力というのは覚えること=習熟が全てであり、キーの配置が連想であれ無連想であれ、現実的な覚えやすさとは関連性が少ない。

かくして、特許問題などの危険性を避けた安全で、その中で使い勝手を追求した入力方式が様々に発案され、使われている。

主な実装

次のようなものが知られている。

主な入力方法

無連想式の代表であるT-Codeおよびその派生では、キーボードを右手と左手で分け、それに対応させるように変換表を作っている。

以下はQWERTY配列の場合の分け方である。

L左手 R右手
12345 67890
QWERT YUIOP
ASDFG HJKL;
ZXCVB NM,./

2ストロークの入力方法であれば、右→右、右→左、左→右、左→左、という四通りの入力が想定されうる。3ストロークであれば更に増える。

2ストロークであれば、この四通りで変換表を用意することになる。具体的には、一つの単位が5×4である。この表が更に5×4となって一つの表になるので、一通りで400種類、四通りなら1,600種類の文字まで割り当てることが可能、ということになる。

3ストロークであれば、更に多くの入力方法が追加できるが、現在あるものは入力や覚えやすさを重視してか、あまり無謀なものはない。TUT-Codeなら「右右→左」「左左→右」のみで二通り800種類が追加された。G-Codeでは更に「左左→左」「右右→右」を追加しており、対2ストロークで四通り1,600種類が追加されている。最初と最後のストロークに着目すると、これらも2ストローク入力に対する特殊な派生であると考えることができる。

主な入力例

代表的な実装(無連想式)での、それぞれの文字の入力例は次の通りである(QWERTY配列の場合)。

文字T-CodeTUT-CodeG-Code
ypdwkv
hjhiwj
fnxmfb
ujk;0r
l4ymrllg
z/no6w
fvafiz
yups7q
/tvk;x
ljhjnd

無連想式は、文字とキーの割り当てには何の関連性も根拠もない。とにかく運動記憶により、指に覚えさせる以外に無いことが分かる。

関連する用語
かな入力
親指シフト
AZIK
ローマ字入力

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