マイコンBASICマガジン

読み:マイコンベーシックマガジン
外語:Mycom Basic Magazine 英語
品詞:商品名

かつての電波新聞社の電子計算機&ゲーム雑誌。通称「ベーマガ」。

目次

1981(昭和56)年に電子工作雑誌「ラジオの製作」別冊付録として産まれ、翌年、1982(昭和57)年7月号から独立創刊した。

パーソナルコンピューターやポケットコンピューターなど、BASIC言語と機械語でプログラム可能な電子計算機全機種を対象とした雑誌で、読者投稿プログラムを掲載するプログラミング入門誌の大御所として、全盛だった1980年代には多くのプログラマーを育てた。

時代遅れの機種でも、投稿あるかぎりプログラムを掲載するのも特徴だった。この年代のプログラマーの多くは、この雑誌によって育ったと言っても過言ではない。

路線一徹

1990年代になると、パーソナルコンピューターの利用者自体は増えたものの、機械やオペレーティングシステムの高度化などもあって、「プログラムを自作する」ということがめっきり減ってしまった。

このため読者投稿プログラム数も減少の一途を辿り、代わりに「パソコンの使い方」や「ゲーム」等の記事が多くなる。それでも読者投稿プログラムを掲載する、という路線は最後まで変わることが無かった。

ライター陣

全盛の頃は、少数精鋭のライター陣のレベルが非常に高かった。

山下章、響あきら、手塚一郎、TOMMY(ベニー松山)、YK-2(古代祐三)、見城こうじ等など、雑誌から引いた後も大活躍しているライターばかりである。

昨今見られる、質の著しく低い、他に職がなかったような若手PC系専業ライターが作るカタログ雑誌や、厨房レベルのライターが書いた偽ハッカー雑誌などとは明らかに違うものがあった。ゲーム記事にしても、見城こうじのように若くして何かの分野を極めた、という感じの人は今ではまず見られない。

投稿者

投稿作品もまたハイレベルなものが多く、高橋はるみ氏や森巧尚氏などのある種カリスマとなる常連も多く生まれた。

当時のアマチュアにとって、この雑誌は登竜門的な存在だったのである。

廃刊

そんな雑誌だったが、投稿の減少、部数の減少などにより、2003(平成15)年4月8日発売の2003年5月号をもって遂に休刊となってしまった。

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