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旧式のBaby-ATタイプのマザーボードでは、スロットやコネクターの位置、ネジ位置は共通するが、それ以外はメーカーによってまちまちの配置をしていた。
しかもスロットの配置には相当な無理があり、フルサイズのカードを使用するとCPUやメモリースロットにぶつかってしまい、利用できないこともあった。
そこでATXでは、形状は変更するがほぼ同じ面積を維持しながら、電源やコネクター、メモリースロット、CPUなどのレイアウトを規定しなおし、全てのスロットが、CPUやメモリースロットと干渉せずフルサイズのカードが利用できるように改善した。
更に電源ユニットのファンがCPUに向けて送風される配置になっており、CPUの冷却にも気を使った設計になっている。
ちなみに、Baby-ATは8.5インチ(21.59cm)×13インチ(33.02cm)で110.5平方インチ、ATXは12インチ(30.48cm)×9.6インチ(24.38cm)で115.2平方インチである。
本来のATXのほか、小型化されたものも含めて、様々なものが規定されている。
基本的には基板の大きさのみが異なるもので、性能自体には大きな差はない。違いとしては、基板を縮めるために拡張スロットの数を減らしていることくらいである。
廃れたものも含めて、ATXの名があるものは、次の通り。
ATXの仕様として電源装置も規定されている。
これはATX電源と呼ばれている。
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