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オーディオデバイスに対するドライバーインターフェイスの一種で、ドイツのSteinbergによりパソコン上でオーディオ信号を入出力するソフトウェア向けのAPIとして提供されている。
今や殆どのオーディオカードがASIOに対応しており、またASIOドライバーはMicrosoft WindowsにもMac OSにも存在し、世界標準規格とも言える存在となった。
WindowsにもMac OSにも、OS標準のドライバーは存在するが、ASIOの最大の特徴はそれらよりも遥かに低いレイテンシー(低遅延)、同期性、高いデータスループットを実現していることで、従来OSにおけるオーディオ信号のサポートがステレオ入出力しか考慮されていなかった為に開発された。
プロセッサーの能力とデータスループットの許す限り、あらゆる入出力チャンネル数・標本化周波数・量子化ビット数をサポートすることを目的としている。このような事もあって、今やパソコン上で多チャンネルのオーディオ信号を同時に録音・再生するようなDTM分野のソフトウェアにおいて必要不可欠なものとなった。
遅延時間はデバイス側のオーディオ信号のバッファー容量の設定や、その際に使用する標本化周波数によって異なるが、昔ながらのMME(MultiMedia Extension)は処理が遅く100〜200ms、DirectXでも50〜100ms、Mac OSのSound Managerでも20〜50ms程度であるが、ASIOでは通常10ms以下、時に1ms以下にもなる。こうしてレイテンシーが低いことにより、MIDIキーボードをパソコンに繋ぎ、パソコンでソフトウェアシンセで発音させる、といった使い方でも、違和感のない演奏が可能となる。
ASIOに対応する機器はバッファー容量の設定項目があり、この容量を少なく設定するほど低遅延になる。但し値を小さくする程CPUへの負荷が大きくなり、データ転送が間に合わず「プツッ」というようなポップノイズが発生してしまうので注意が必要である。
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