DLT

読み:ディーエルティー
外語:DLT: Digital Linear Tape 英語
品詞:商品名

0.5インチ(1.27cm)幅テープメディアを使いディジタルデータを記録するもので、米Digital Equipment社(DEC)が開発した。

DLTは当初はミニコン用として開発されたものだが、現在はパソコンでも利用できるようになった。

目次

信頼性と記録方式

DLTは、ヘリカルスキャン方式ではなく、リニア記録方式を採用していることが最大の特徴といえる。

つまり、テープの最初から最後まで、一直線に記録する。

ヘリカルスキャンよりも密度を高めにくいという難点はあるが、媒体の摩耗が穏やかで、信頼性を高めやすいという利点がある。

また、読み書き回数の上限は、公称で100万回程度である。

接触

DLTでは、テープ記録面に走行系は一切接触しないHGA(Head Guide Assembly)が採用されている。

従って記録面に接触するのは磁気ヘッドのみである。

テープ

0.5インチ(1.27cm)というのはVHSテープと同じ幅であり、かなり広い。

そして巨大なテープカートリッジはドライブに内蔵されたテイクアップリールにより巻き取られる1リール方式である。

ドライブのごくごく希な使用例
ドライブのごくごく希な使用例

テープメディアのごくごく希な使用例
テープメディアのごくごく希な使用例

信頼性も高いがテープ価格も高く、DLT4なら概ね5000円程度である。無圧縮で40GBなので、GB単価は125円程度である。

容量

  • DLT3(DLT Tape Ⅲ)
    • テープ厚: 13µm
    • 容量: 1200ft(366m)で10GB(圧縮時20GB)
  • DLT3xt(LT Tape Ⅲxt)
    • テープ厚: 9µm
    • 容量: 1828ft(557m)で15GB(圧縮時30GB)
  • DLT4(DLT Tape Ⅳ)
    • テープ厚: 9µm
    • 容量: 1828ft(557m)で40GB(圧縮時80GB)

DECのストレージ部門は後にQuantumに買収され、その時にDLTはQuantumブランドとなった。

日本では日本クアンタムが扱っていたが、ハードディスク部門がマックストアに吸収され、テープ部門は日本クアンタムストレージに引き継がれている。

関連するリンク
Quantum
日本クアンタム
用語の所属
磁気テープ
関連する用語
Quantum

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club