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質量分析計におけるイオン化法の一種。マトリックス支援レーザー脱離イオン化法とも言う。
サンプルをマトリックス(シナピン酸など)と混合し、それにレーザーを照射することで爆発させることによりイオン化する方法。
一見過激な方法だが、実際にはエネルギーのほとんどをマトリックスが吸収するため、サンプルの分子は分解せずにイオン化される。蛋白質など、分子量が非常に大きな分子もイオン化できるのが特徴である。一方、分子量が小さな物質の場合にはマトリックスのピークに隠れてしまい、観測できない。
大きな分子をそのまま1価のイオンにするため、分析計としてはTOFを用いるのがほとんどである。
この方法の元になる原理を発見した功績により、田中耕一は2002(平成14)年、ノーベル化学賞を受賞した。
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