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Intel製IA-32(x86)プロセッサーのうち、第4世代/第5世代Core iシリーズ用に開発されたマイクロアーキテクチャー(内部構造)。Coreマイクロアーキテクチャーの系統に属する発展形のアーキテクチャーで、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャーの後継である。
Haswellでは、次のような機能が搭載されている。
主要な機能はIvy Bridgeから引き継がれ、更に新機能や改良が加えられている。
GPUは、ローエンドのGT1とハイエンドのGT3を含めた3種類が提供される。GT3はデスクトップ向けにはなくモバイル向けとされる。
従来はマザーボード上に置かれた外部のレギュレーターから全コア共通の電力を供給していた。
Haswellでは、各コアごとに供給電力やクロック周波数を設定できるようにするため、パッケージにレギュレーターを内蔵するようになった。
CPUコアごとに電圧を変えることができるため、従来のアーキテクチャーであれば低周波数で動作しているコアと高周波数で動作するコアがある場合、高周波数でも動作する電圧を全体に供給する必要があり無駄が多かった。この改善となる。
マルチスレッドでの高速化を目的として、メモリーロックを実施せずに複数のスレッドを投機的に処理し、反映する際に他のスレッドによりメモリー書き換えが生じていた時にのみそのスレッドの処理を破棄してやり直す機構。
TSX命令を活用すると、使用しない場合と比して最大6倍の処理能力を実現できるとしており、大規模サーバーなどでは大きな性能向上が期待される。
Haswell世代から導入されたTSX命令は、当初リリースされたクライアント向け(Core iシリーズ等)やサーバー向け(Xeon E5 v3やE3 v3など)製品のHaswell-DTから存在したが、エラッタ(不具合)が発見されたため無効化されていた。本格的に有効化されたのは、ハイエンド向け(Xeon E7 v3など)製品のHaswell-Eからである。
Haswellのコアは、Tick-Tockモデルに基づき、2種類のプロセスが想定されている。
また、後継のアーキテクチャーとして、「Skylakeマイクロアーキテクチャー」を開発中。
Haswellの由来は不明だが、イギリスの地名にあり、また南極ミールヌイ基地の周辺にハズウェル島という名の島があるようである。
Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャー → Haswellマイクロアーキテクチャー → Skylakeマイクロアーキテクチャー
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