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宇宙航空研究開発機構(JAXA)により開発されたH3ロケットの1号機で、試験機。
H3ロケットの第1号機であり、日本の大型液体燃料ロケット第87号機である。
「H3 TF1」とも呼ばれる。
開発中のH3ロケットを実際に打ち上げ、総合システムとしての最終試験を実施することを目的とする。しかしJAXAは万年予算不足であるために、試験機でありながら搭載される衛星は本番衛星(だいち3号)というかなり無謀な計画となり、結果として試験機1号機は打ち上げに失敗したことで本番衛星も失うことになった。
試験機1号機の機体形態は「H3-22S」となった。これはH-ⅡBロケットで実績のあるエンジンを2基束ねた形態からの段階的検証を重視したためで、さらにSRB-3が2本、ショートフェアリングとしたのは搭載する衛星「だいち3号」の大きさと打ち上げ軌道に合わせて最終的な機体形態が決定されたためである。
悪天候が続いたため延期が続いた。
悪天候により先に打ち上げられたH-ⅡAロケット46号機の打ち上げが延期されたことにより、準備作業の都合からH3ロケットも1回目の延期となった。
しかし2月6日、延期1回目に設定した13日は当日の強風の予想から、15日へと延期された。
さらに2月14日、延期2回目に設定した15日は当日の悪天候から、17日へと延期された。
2月17日にようやく打ち上げが実施されたが、後述するトラブルにより打ち上げは中止(延期)となった。
第1段の燃焼および第1段・第2段までは順調に進んだ。
しかし第2段 燃焼開始のテレメトリーが得られず、ロケットはミッションを達成する見込みがないとの判断から司令破壊信号が送信され打ち上げは失敗となった。
天候などの理由で発射延期が続いた後、2023(令和5)年2月17日10:37:55(@109)の打ち上げ実施が試みられた。
しかしメインエンジン点火後、ロケットのシステムは自動シーケンス中に何らかの異常を検知した。このため安全のため自動的に、一度点火したにメインエンジンを安全停止し、固体ロケットブースターSRB-3にも点火をしなかった。このためロケットは爆発したりあらぬ方向に飛んだりすることはなく、結果としては直立設置状態でメインエンジンの噴射試験を実施したのと同様の状況で済み、ロケットも搭載された人工衛星も地上設備も無事だった。
原因調査の結果によると、LE-9メインエンジンが正常に稼働した後、SRB-3の点火信号を送信しリフトオフするまでの間に1段機体制御コントローラが1段エンジン用電源供給系統における異常信号を検知した。安全のため飛行制御ソフトウェアは以降のシーケンスを停止、固体ロケットブースタ(SRB-3)への点火信号の送信を実施せず、LE-9停止信号が送信されそのままメインエンジンも安全に停止された(フェイルセーフ機構の発動)ことが分かった。この原因としては、機体または地上設備の電気的な挙動が影響を与えた可能性が高い、としている。
結果としてこの日の打ち上げは中止・延期となり、ロケットはVABに戻されて原因究明後に再度打ち上げられられることになった。
SRBが点火せず延期となるのはH-Ⅱロケット試験機2号機以来で、約29年ぶりのことである。
この日、日本の報道機関はそろって打ち上げの中止を報道したが、唯一、共同通信だけがとんでもない誤報・虚報、結論としては捏造報道を実施し、あまつさえ記者会見でもとんでもない暴言を吐いたため大問題となった。
まず速報時点で正しく報道できなかったのは共同通信だけである。
その上記者会見の質疑応答で、ずば抜けて態度が酷かった共同通信の記者 鎮目宰司は、「科学部」であり新人でもなかった。
あまたある問題の中で特に大きな問題はこの2点であるが、前者にせよ後者にせよ共同通信しかやらかしてないため、共同通信が論外で悪い、ということである。
かつて記者会見の質疑応答で「例えばLREからの信号が受信できなかったらとか」「リレーって何ですか」などのとんでもない発言をし種子島ゴールデンラズベリー賞を受賞したNHKですら現在ではまともな質問と報道をしている。また変態新聞と呼ばれる毎日新聞でさえ科学部は実はまともで一番良い速報を出しているという状況の中で、当時のおそらく素人であるNHK記者よりさらに酷い記者と報道だったのが共同通信の科学部だった、ということである。
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