遺伝情報を記述する64種類のコドンのうち、蛋白質合成が開始されるコドン。
人間含め一般生物では、AUG(メチオニン)が該当する。なお、U(ウラシル)はRNAの塩基であり、DNAではT(チミン)が対応する。
蛋白質合成が開始される際に、このAUGにホルミルメチオニンと結合したtRNA(ホルミルメチオニル-tRNA)が結合する。このホルミルメチオニンは、蛋白質合成終了後に除去される。
原核生物やウイルス等では、その他のコドンが使われるケースが発見されている。
原核生物などでは、GUG(バリン)、CUG(ロイシン)、AUA(イソロイシン)などが使われる例が知られる。
これらの特徴は、AUGと二塩基が共通で一塩基だけ異なる点である。
チャバネアオカメムシ腸管ウイルス(PSIV)と呼ばれる昆虫病原性RNAウイルスで、ウイルス外皮蛋白質をコードする遺伝子がCAA(グルタミン)を開始コドンとしていることが発見されている。これはAUGとは全く異なる配列である。
ただ、単純にCAAというわけではなく、その上流にメチオニルtRNAの代わりをするような構造があるらしいことも知られている。
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